何かを始める前に共通認識を育てる

仕事をやっていると、たまに顧客に見当違いな提案をしてしまったり、議論が面白いほど噛み合わなかったりすることがある。いろいろ議論を進めていたはずなのに、急にちゃぶ台返しみたいな急展開を迎えることだってある。こういうことが起こってしまう原因は、お互いが前提としている知識や課題、目的などがずれている場合がほとんどだと思っている。

 

うまく本音を引き出せていなかったり、コンサルとして現場や顧客の業務を十分に理解できていなかったり、ということもあるのだが、一番重要なのは「何が目的なのか」をクリアにできずに議論を進めてしまうことだと思っている。プロジェクト全体の目的は何か。この1ヶ月間の目的は何か。この打合せの目的は何か。それがクリアになっていると、議論も大きく的外れになることはないはずなのだ。

そして、目的を定めるために必要なのが「課題認識」だ。そもそも何か作業をするのは、そこに課題があるからだ。課題をちゃんと定めることで、目的がはっきりしてくる。課題として認識しているものが違ったり、課題の重要度の捉え方が違っても、目的は随分変わってくる。

だから、誰かと議論を始めるときは、最初は共通認識を合わせることに力を注いだ方が良い。最初は何となくうまく議論できているようでも、微妙なズレが内包されていると、あとあと大きくひっくり返ることもある。

 

最近Twitterとかでみられる炎上の一部も、そういうところがあるんだろうなと思う。部分的なところだけを捉えてしまったり、誤解であったり。共通認識を埋めることがなく、いきなり議論がスタートしている感じもある。

 

だから、何かを集団で始めるときは、お互いの理解を深めるために、まずは共通認識を育てよう。僕らの社会は結構複雑で、いろんな知識や前提、慣習、思い込みなどが織り交ざって形成されている。共通認識を持とうという意識をするだけで、相手に一歩歩み寄れる。議論の発展は、そこから始まる。