ザ・キャッシュマシーン

「ザ・ゴール」シリーズ。「ザ・ゴール」同様、小説風ビジネス書。

「ザ・ゴール」は主に製造業に向けたTOCの説明だった。機械化が進み、工程を把握しやすい製造業などの仕事と比べ、人的ソースに頼ることが多い営業や販売などの業務において、いかにTOCを活用するか、っていうのがこの本のメインテーマ。

仕事のジャンルに関わらず、業務には一連のプロセスがあり、その流れの先に生まれるアウトプットをいかに最大化するか。いかに大きくお金を儲けるシステムを作り上げるか。その点についてはブルーカラーもホワイトカラーも変わらない。ボトルネックを見つけ、その解消に力を注ぎ、 再びボトルネックを見つけ・・の繰り返しを行う、などは「ザ・ゴール」と同じ。

 

 

面白かった点を。

それぞれのプロセスには所用時間があり、さらに不測の事態に備え、予備の時間を設ける。しかし、最初から予備の時間があると、人間はその予備の時間まで計算して、心理的に「まだいいか」と思いギリギリまでやらず、結局は毎回予備の時間まで全て使い切り仕事を消化するようになる。

さらには四半期ごとの成績を上げるために、ついつい期末に忙しさが集中する。その点は顧客にも読まれており、ディスカウントを迫られる。

結果として利益の減少、サービスの悪化などの悪循環が生まれる。

 

こういった人間の心理的特性にも対応したシステムを、 どのようにして構築するかが面白かった。 「経営はアートではなく、サイエンスである。」

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