同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?

最近の経営学では、「ファミリービジネス」へ着目されていたりします。なぜかといえば、日本だけでなく世界でも同族会社が多いからです。

ファミリービジネスはその数も多く、日本の企業の8割以上はファミリービジネスであると言われ、世界のGDPの70~90%は、ファミリービジネスが作り出している、北米の会社の80~90%はファミリービジネスであり、雇用の62%はファミリービジネスが創出している、と言われています。

同族会社による経営の中で、それ以外の一般的な企業とは違う部分を捉えて「ファミリービジネス」として研究が進んでいるわけです。

 

同族会社ならではの問題点はどこにあるか?

ファミリービジネスの捉え方では、同族会社には独特の強みと弱みがあるとされています。最初に弱みというか問題点として陥りやすいところを考えてみましょう。

それは、ステークホルダーが複雑である、ということです。ビジネスとプライベートの境界線が曖昧になって感情がもつれたり、経営に直接・間接的に関係する配偶者や親戚も含めた親族間でいろいろな思惑が入り込んだり。

一般的な企業でも従業員・株主・地域社会など様々なステークホルダーがいますが、同族企業の難しさというのは、「距離の近さ」にあるのでしょう。なかなか私情を排除しづらい環境が形成されやすく、それがビジネスをスムーズに進ませない要因になりやすいと言えます。

 

同族会社の強み

一方で、同族会社ならではの強みもあります。世界的にファミリービジネスが注目されているのも、同族会社の数が多いというところもありますが、世界的な大企業が誕生したり、数百年レベルで継続する企業が生まれている、というところにもあると思います。

日本だとサントリーや金剛組が有名です(金剛組は2005年に経営不振によって創業者一族から経営体制が変更されていますが)。同族会社が運営する企業が強みを発揮できるポイントは、オーナーとしての決断の早さ、経営理念などマインドの強さ、優秀な人材の継続的輩出などが挙げられます。

要するに、ファミリーであるからこそ結束が高まれば、理念・技術・人材等の面で資源を継続して供給しやすくなり、かつ蓄積することができるので、一貫性のある強い企業を構築することができる、というわけです。

これを踏まえると、一代で事業を大きくする、というよりは、継続性を意識したビジネスを展開していく、という思考の方が合っていると思います。

 

本を読みながら、いろんな自分の知り合いの顔を思い浮かべて、たくさん考えてしまいました。それぐらい、悩んでいる人、該当する人は多いでしょうし、研究もまだ進む領域だと思います。

同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?

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