ストーリー仕立てで、コンサルタントが書きそうな内容が多く含まれているが、起業を考える人や組織を運営する人には参考になるだろう。
ある組織で、バタバタ人が病気になったり、出勤しなくなる時期があった。そのときは、組織になじめない、実力がない、という理由付けをして片付けていた。
けれど、本当はそうではないかもしれない。立て続けに人が病気になったり、プロジェクトを抜けてくのは「異常な状態」である、という認識を持ち、組織に何か問題が起こっていると捉えるべきなのだ。
組織にバランスを欠いているとき、家族で父親と母親のバランスが失われているとき、社員や子どもが病気になったりする。これが、警告のサインだったのだ。つい最近も、自分が忙しくて心の余裕がなくなったタイミングで、図ったかのように子どもが熱を出した。
心理学的な領域なので論理的な証明は難しいだろうけど、これらの内容は確からしいと思える感覚がある。自己啓発の内容が濃いものは最近読む気がしないのだけど、これは結構読みやすくてよかった。