ぐるなびの営業利益が減少していたので、グルメサイトも新しい時代に入ってるのかもしれない

ぐるなびと、食べログを運営する価格コムが決算発表を行っていました。特に、ぐるなびの業績悪化が目立ち、ネットで話題になっていました。

以前分析してみましたが、最近の状況をアップデートしておこうと思います。

グルメサイトの二強「食べログ」「ぐるなび」のビジネス戦略を比較する

ぐるなびの事業モデル

ぐるなびの業績悪化は、結構衝撃的な感じでした。

年次の業績推移をグラフ化したのがこちら。売上高は微減ではありますが、営業利益が大きく落ち込んでいるのがわかりますね。

四半期ごとの2年間の業績をみても、営業利益率の低下傾向がはっきり出ています。

売上がそれほど落ち込んでいないにも関わらず利益が減ったということは、コストが減っていないということです。

投資を増加させていたということは、売上が伸びていく想定だったはずなんですよね。それが想定外だったのは、既存顧客の契約解除が続いているからと思われます。

ストック型のビジネスモデルであるだけに、ここが崩れていくのは、相当嫌な感じがします。

ここで、食べログと比較してみましょう。

途中で食べログが大きく逆転して、そこからはその差は埋まらずにいます。最近がずっと低下しているのは、アプリ利用が増えているからでしょう。

グルメサイトとしては、いかに送客できるかがポイントになるはずなのですが、それが難しくなっているということでしょうか。

食べログの業績はどうなってる?

しかし、その一方で食べログは順調に業績を伸ばしています。

単純な業界トレンドというよりは、食べログ一強になってるのではないでしょうか。

ネットに強い食べログらしく、トラフィックが安定しているのと、ネット予約件数が増加しています。ネット予約便利ですよね。

ぐるなびはどれぐらいトラフィックを獲得しているのかはわかりませんが、送客力が低下しているのが要因のひとつと書いています。

ぐるなびと食べログはビジネスモデルが違っていて、売上はぐるなびの方が大きいのですが、利益率は食べログの方が高いのです。

マンパワーを中心にコストをかけてスケールさせるぐるなびと、ネット中心に高い利益率を実現する食べログは、今後どうなっていくんでしょう。この領域も新しいフェーズに入ってきている気がしました。