組織論・人事戦略を独学で学ぶためのおすすめ本

「組織論」とは、自社の組織が経営戦略を実現するために、制度設計を行ったり、モチベーション向上を図るなど、組織の形を作り出すものです。経営管理から権限移譲の在り方、事業部制やマトリックス型組織などの組織形態を発展させ、最近はモチベーションや空気の支配など、人間ならではの感情にまで踏み込んでいる領域です。

組織の基礎を学ぶならこちらから

まず基本的なことを学びたい方は、こちらの3冊がおすすめです。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

 

言わずと知れたダニエル・ピンクです。モチベーションの源泉を洞察し、今後の組織に必要な要素が述べられています。

人を活かす方法を理解する-【書評】モチベーション3.0

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

 

新しい価値観を人々が持ち、複雑な変化が起こり続ける社会で、求められる組織の在り方とは何か。これからのパラダイムが理解できます。組織形態の発展が時系列で整理されているのも、組織論を学ぶのによいと思います。

これからの組織に求められるものがわかる「ティール組織」

人事担当者が知っておきたい、8の実践策。7つのスキル。

 

人事担当者が扱う領域を一通り網羅した一冊。経営目線から人事はどうあるべきか、何を考えて行うべきかを知ることができます。実務的な内容を理解したい人におすすめ。

 

さらに組織の奥深さを学ぶならこちらから

経営戦略も、学問として発展するにあたって、どんどん新しい考え方、アプローチが登場しています。ご興味があるジャンルをどうぞ。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

 

自分のキャリアをどう形成すべきか。組織をどう変えていくべきか。これからの働き方に対する価値観を形成してくれる必読の書。

今更だけど「WORK SHIFT」を読んで、これからの働き方を変えていかなきゃって思った

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

平均寿命が伸びて、みんなが100歳以上生きる社会の中で、キャリアや資産形成の考え方は変化していきます。そして、それに合わせて企業における組織形成の在り方や人材獲得・人事評価についても劇的な変化を与えていくのです。

2017年に向けて読む一冊:100年ライフを読んで人生プランを考えよう

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

仕事で成果を生むための特性とは何か。それは才能ではなく、「やり抜く力」であり、それは努力によって身につけられるものであると著者は説きます。個人の力をどう発揮して、結果に結びつけていくかを知りたい人におすすめです。

才能や学歴ではない。仕事で結果を残せる人は、何が違うのか

HIGH OUTPUT MANAGEMENT

 

インテル経営者アンディ・グローブの名著。管理職が組織をどうマネージして結果を出していくかについて、本質的かつ具体的に示した一冊。管理職必読。

管理職は必読。インテル経営者の組織管理ノウハウ「HIGHOUTPUT MANAGEMENT」

知識集約・共有を高める方法を学ぶならこちらから

情報が重要な要素になっていますが、それを共有し、知識に転換し浸透させていくためには、様々な努力が必要です。

知識創造企業

 

知識を作り出せる組織を創ることで、強い企業になる。そのための考え方がまとめられています。ナレッジマネジメントを学ぶならこの一冊。

創造的なアイデアを生み出す組織をつくるためには

知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代

 

「知識創造企業」の続編的に、具体的な組織のつくり方を説明している。実務に活かすヒントが多い。

ナレッジマネジメントを加速させる「場」のつくり方

シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略

 

社員の自主性を育てるためには、どういう制度や文化を形成すべきか。これまでの規律を重視した組織設計では、イノベーションは生まれない。

社員の自主性を育てる組織をつくるためには

 

人事制度・教育制度について学ぶならこちらから

人事制度・教育制度も、時代の変化とともにアップデートする必要があります。基本のおさらいから、最新フレームの内容までどうぞ。

シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―

 

従来の人事評価制度は古い!?一年に1回や半年に1回の評価では、企業と個人のエンゲージメントが高まらず、企業の環境変化にもついていけなくなっています。それを解消するのが「1on1ミーティング」です。シリコンバレーから始まった新しい人事評価・上司と部下のリレーション構築方法を学びましょう。

シリコンバレーで採用されている「1 on1ミーティング」とは何か

OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

 

目標管理制度は様々な企業で導入されていますが、全社目標-事業部目標-個人目標がちゃんと整合されているでしょうか。そのような問題を解消するのがOKRという仕組みです。

新しい目標管理制度「OKR」を学ぼう

タレントマネジメント概論—人と組織を活性化させる人材マネジメント施策

 

「人材を管理する」時代から「人財に活躍してもらう」時代へ。個人が経営に与える影響度が高まる現代では、企業はその能力を発揮してもらう環境を整備する必要があります。それがタレントマネジメントです。これからの時代の人事戦略・人事制度を作るためにおすすめの一冊。

これからの人事戦略である「タレントマネジメント」を学ぼう

人事・教育担当者のための 能力開発・教育体系ハンドブック

 

人材育成制度の設計・構築・運用をまとめた一冊。教育制度の現状分析や運用改善したい方におすすめの一冊。