経営戦略を独学で学ぶためのおすすめ本

「経営戦略」とは、競争環境においてどう生き延びていくか、他社に負けない企業となるのかを実現するためのものです。昔の戦争などから派生し、ひとつの学問として発展してきました。ぜひ、様々な本からそのエッセンスを吸収してみてください。

経営戦略のおすすめ3冊

経営戦略でおすすめするなら、こちらの3冊です。

経営戦略全史

様々な経営戦略の成り立ちを一冊で理解できる本。ビジネスを科学的に捉え、普遍的な法則を探してきた歴史がわかります。

経営戦略を学び直して、本当の意味で理解するための「経営戦略全史」

 

ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学

MBA卒業後にこの本を読んで、すごい衝撃を感じたのを覚えています。統計学の発展と合わせてデータアナリティクスを組み合わせた経営理論の解明は、重要な潮流です。

【書評】ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学

 

ストーリーとしての競争戦略

戦略論からすると若干異質な本かもしれないですが、すごい良書です。特に最近は、戦略に物語性を持たせる重要性が上がってきていると思っているので、この本の価値は変わらないどころか上がってると勝手に思ってます。

戦略の本質を理解する良書 – 【書評】ストーリーとしての競争戦略

 

まずは経営戦略の古典から

経営戦略も、学問として発展するにあたって、どんどん新しい考え方、アプローチが登場していますが、すべては過去からの積み重ねです。今でも有益な経営理論の基礎からぜひどうぞ。

マイケル・ポーターの競争戦略

マイケル・ポーターが打ち出した経営のフレームワークは、今でも廃れていません。原著はとても分厚い本なのですが、エッセンシャル版として読むのがおすすめです。企業が競争優位性を確保するためには、何が必要なのかをわかりやすく示してくれます。

 

イノベーションのジレンマ

資本のある大企業が、なぜ新しくて小さなベンチャーに負けてしまうのか。その大きな疑問が解明されている有名な理論です。

 

ブルーオーシャン戦略

言わずと知れた、経営戦略の名著です。競争が重要と言われる経営ですが、競争のポイントをずらし、「競争しない」という点が斬新でした。今でも色褪せない考え方です。

良い戦略 悪い戦略

「戦略」と一言でいっても、世の中にたくさんある戦略で、本当に意味のある有効な戦略はどれくらいあるでしょう?様々な事例から、良い戦略と悪い戦略のポイントがわかる本書は、戦略そのものを深く理解するためにとても良い本だと思います。

 

新しい経営理論

ビジネス環境が変わってきており、求められる経営理論も変わってきています。もちろん過去の経営理論が陳腐化するというわけではありませんが、新しい考え方を学ぶ必要もあるでしょう。

リーン・スタートアップ

IT革命によって、クイックに低資本で事業を立ち上げることができるようになりました。新しい事業をどのように軌道に乗せていくか。そのための、学習サイクルのつくりかたを学ぶことができます。価値仮説・成長仮説や革新会計などの仕組みは重要。

 

ブリッツスケーリング

リーンスタートアップを読んだ後は、こちら。驚異的なスピードで企業を成長させるための戦略や、組織に対する考え方を書いた一冊。リンクトインの創業者が書いており、実績に基づいた見解は説得力があります。

 

ITビジネスの原理

ITビジネスはめまぐるしく状況が変わり、既存のビジネスを破壊させることもある。その本質と、価値の源泉をどうITで創りだすかがわかる一冊です。これだけITビジネスが勃興している今、付加価値の源泉がどこにあるのかを理解しておくべきでしょう。

経営を志す人なら読むべき。「ITビジネスの原理」

 

プラットフォーム革命

Google、Amazon、Apple、Uber、AirBnB。最近台頭している強い企業はプラットフォームを構築している。なぜプラットフォーム戦略が優れたもので、競争優位性があるのか。またプラットフォームを成立させるために重要な点は何か。IT時代の新しい戦略を詳細に説いた一冊。

「プラットフォーム革命」を読んでAmazon、Facebook、Uberのビジネスモデルを理解する

 

コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

個人的に好きな一冊です。模倣というのは、日本的価値観からするとネガティブな印象がありますが、経営の観点からすると、模倣はよく起こることですし、さらに模倣者は第一人者よりも利益が獲得できる、という話もあります。事業環境の変化が激しい今だからこそ、模倣の意味を考える良い本だと思います。

イノベーションも重要だけど、模倣することはもっと重要だ