電力改革がどこまで進んでいるかを学ぶ

今年度から電力会社が分社化されたり、エネルギー界隈が結構大きな変化を受けているそうなので、理解するために本を1冊読むことにしました。

世界を見た時に、自然エネルギーがこんなに盛り上がってるとは知りませんでした。ドイツなどは再生可能エネルギーの構成比が4割近くになっています。

https://sustainablejapan.jp/2019/01/07/german-electricity/36454

最新のドイツのエネルギー構成比率がこちらのグラフです。上のあたりにある2つが風力と太陽光で、これだけで30%を超えているのがわかります。

Bar Charts Electricity Generation | Energy-Charts

(余談ですが、上記のサイトがすぐにこういうグラフを作れるようになっていて、本当素晴らしいですね。フラウンホーファーという研究機関が公表してるようです。)


自然エネルギーはいろいろ取り組みが進んでいるんだろうなーと思ってはいましたが、メインストリームになるイメージがなかったのです。それがすでに4割とか、すっかりメイン電源になってきていますよね。

そして、日本はそのような世界の中で遅れているようです。風力発電が特に顕著。こちらが日本のエネルギー構成ですが、震災以降原子力がなくなり、代わりに石炭や天然ガスが増えています。水力等がそれほど主力になっているようには見えませんね。最新が2015年なので少し古いですが。

第1節 エネルギー需要の概要 │ 資源エネルギー庁

日本では固定買取価格制度がそろそろ終わることを知っていましたが、それは市場が解放されて自由取引に移行したドイツなどをモデルにしている、とのことで、なるほどと思いました。

が、数字を調べると、日本の自然エネルギーはそこまで高まってきているか疑問という、本書で提起されている疑問は残りました。

すでに東電と中電の火力発電部門はそれぞれ切り離されて統合し、JERAという新しい会社が生まれていますし、エネルギー領域は自由競争が進んでいます。世界では自然エネルギーもどんどん大きなウェイトを占めて、市場取引も活発になるし、電気自動車と言う新しいキープレイヤーも今後でて来るでしょう。

今後も大きな動きが生まれていきそうですね。