JINSの業績をみながらZoffと比較する(2020年)

JINSはこれまで何度か業績の推移などを見てきました。

JINSという企業を改めて分析してみる

久々に、最近の状況を抑えつつ、Zoffとの比較も行いたいと思います。

メガネ市場について

国内市場については、ざっくり言えば「現状維持」です。今後人口が減っていくことも考えると、劇的な成長は望みづらいでしょう。

そのため、国内企業としては海外展開が一つカギになるのではないかと思われます。

JINSの業績について

売上と営業利益率の推移を確認します。

ずっと業績が伸びています。しかも営業利益率も高くなっているので、素晴らしい。店舗数も順調に増えています。国内市場が急成長していない中でこれだけ伸びているのは、寡占化が進んでいるからと思われます。

海外売上も伸びており、売上に占める比率も2割弱まで向上しています。海外も成長ドライバーの一つですね。

コロナの影響は?

直近の既存店売上高を見てみました。昨年度対比です。

3-5月は劇的に減少しましたが、6月からは回復しているようです。店舗数も減っていないので、持ちこたえているというところでしょうか。

Zoffとの比較

よくJINSはZoffと比較されますが、今回は数字面で確認したいと思います。

まずざっくり見るために、Googleトレンドで確認します。最初はZoffが有名でしたが、2009年からはJINSが優位をキープしています。

売上高と店舗数も比較してみます。Zoffの情報元がWikipediaなので多少確からしさがないかもしれませんが、比較してみるとこのようになります。

JINSはZoffのほぼ倍の規模、というのがざっくりした捉え方でしょうか。

 

JINSの戦略

改めてJINSがどういう戦略なのかという点を考えてみたいと思います。JINS社長のインタビューに、わかりやすいポイントがありました。

オーソドックスな答えになりますが、やはり「商品戦略」と「出店戦略」が基本です。これまでにない最高の商品を生み出し続け、それをお買い上げ頂ける店舗を増やし続けること。SPA(製造小売業)として、これが柱になることは間違いありません。そして、それを支えるのは結局において人です。出店も商品も、マーケティングなどの機能についても、全部、人なのです。

ジンズ(JINS)はどこへ向かっているのか? | 日本の成長企業 – プロコミットより引用

 

ブルーライトなど商品戦略が注目されていますが、それに加えて、やはり小売りですので、やはり店舗数が増えるのは売上向上の重要な点であり、ここが実現できているのが大きいと思います。

スピード感もって国内市場シェアを高めていきつつ、海外の市場を増やしていくのが当面の流れだと思います。