飲食業でITが活用されると日本が元気になる理由

飲食業はITをもっと活用しなければいけない、という記事がありました。

飲食業界がブラック化するのはITの恩恵を受けていないから|飲食店を救う「ITサービス」ガイド|ダイヤモンド・オンライン

僕は飲食サービス業の生産性がITによって効率化されれば、日本社会はとてもよくなると思ってます。統計から、その理由を書いておこうと思います。

 

飲食サービス業は、他の業種に比べてIT活用率がとても低い

中小企業白書に、業種別のIT投資の比率が統計として掲載されています。2013年でちょっと古いですが、現在も傾向はそれほど変わっていないでしょう。

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(出所:中小企業庁:中小企業白書(2013年版)全文 P.208)

わかりますでしょうか?「宿泊業、飲食サービス業」の項目だけが、全体としてどの業界よりもIT導入の割合が低くなっています(全ての項目で最下位ではありませんが、ほとんどそれに近いものがあります)。

 

飲食サービス業は、日本の事業所数で2番めに多い

「宿泊業、飲食サービス業」というのは、企業数でみると日本で小売業に次ぐ多さで、中小事業所は70万もあります。

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(出所:中小企業白書 2014年 付属資料

ということは、飲食業はIT活用という意味ですごい伸びる余地がありますし、数が多い分、そのインパクトは大きいと思っています。

なにより、レストランやホテルでの生産性は、アメリカの4分の1しかないという現状は、解決すべきなんじゃないかと思います。

ブルームバーグの主張はこうだ。「おもてなし」には時間も努力も必要ながら、日本ではその高いサービスに対して、客が対価を支払うことも、サービス従事者がそれを受け取ることもよしとしない文化がある。つまり高いサービスに対して経済的な還元性が低い、ということであり、実際、レストランやホテルでの生産性がアメリカの26.5%とかなり低い数字として出ている。

「おもてなし」が原因?日本の飲食・宿泊業の生産性、米国の4分の1 客の要求水準高く | ニュースフィア

 

最近、タブレットを使ったレジを見かけることも出てきましたし、いろんな場面で浸透している気がします。安くて利用しやすいサービスも増えているので、どんどん普及して欲しい!

 

さて、Kindleで2冊読み終わりました。

 

知識を幅広く持つってのは、本当に重要だなーと感じますね。両方とも新しい視点をもらえると思うので、オススメです。