Facebookの成り立ちを振り返る映画「ソーシャルネットワーク」

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本を読んでだいぶ時間が経過しているけど、映画でソーシャルネットワークを観た。デヴィット・フィンチャーが監督だということで、映像のクオリティは高いし、ストーリーの構成も良かった。ただ、娯楽作品として観た場合は、あまり盛り上がりなどはなく淡々と進む印象なので、その点はあまり期待しない方が良いかもしれない。

原作読んだときも感じたけど、結局Facebookというサービスを発展させていく上で、誰が最も必要不可欠だったのか、という話だと思う。

映画の中では、2件の訴訟を起こされ、それに対応しつつFacebookの立ち上がりを振り返っていく。アイデアを盗んだとか、一緒に創業したとか、そういうことで訴訟していくのだが、結局Facebookを成長させ続けたのはマーク・ザッカーバーグだ。

本当のところはわからないけど、最初のアイデアを持ちかけられた兄弟は、資金を調達できるエデュアルドにとって代わられる。その後、サービスが発展するに従って、それを大きくさせていくために必要な考え方やノウハウを持つショーン・パーカーにとって代わられる。こうみると、マーク・ザッカーバーグが、その時々で必要な資源を獲得して、Facebookというサービスを拡大させていくためには必要な過程だったのではないかとも思ってしまう。

 

そして、この記事に書いてあるように、この映画をみて、マーク・ザッカーバーグやショーン・パーカーに共感するのか、エデュアルドに共感するのかによって、自分のビジネスに対するスタンスがわかるだろう。

この映画で特に印象深かったのは、冒頭に述べたように、ショーン・パーカーの強烈な個性です。 彼はマークにベンチャー起業家としての心構えを与え、巨額の資金を集め急成長するためのさまざまな指南をします。 いわく「100万ドルの企業価値で満足するな、10億ドルを目指せ」(事実、現在Facebookの企業価値は250億ドルとも500億ドルともいわれます)、「どうせ釣るなら1.4tのメカジキを狙え」「強気でいけ、シリコンバレーは競争社会だ、激しい戦場なんだ」などなど。

クールな起業家たちの戦いに共感できるか?(映画「ソーシャルネットワーク」鑑賞の感想より) : アゴラ – ライブドアブログ

 

それにしてもショーン・パーカー役、どこかで観たことあると思ったら、ジャスティン・ティンバーレイクだったのか。

 

ちなみに、ショーン・パーカーは今Spotifyに投資していて、音楽業界に再度関与している。
ショーン・パーカーの帰還 ー Napsterの亡霊と、音楽の新しい黄金時代 【1】 from 『WIRED』VOL. 3 « WIRED.jp

 

あと、Facebookの上場によって、エデュアルドもショーン・パーカーも大金を獲得している。
Facebook上場で9人の大富豪誕生 | YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア) | 最上級を刺激する総合情報サイト | 1

 

というわけで、ビジネスがスピード感持って大きくなっていく様子というのは、やはり心躍る部分があるな、と思う一本でした。そろそろ年末年始になるので、映画をみるならぜひどうぞ。