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情報を削ることには価値がある

バリー・シュワルツ氏が語る、選択のパラドックスについて

 

このTEDの動画で、面白いことを語ってましたよ。

選択肢が多いことは、自由の獲得に値するものだと思われるが、現代では選択肢が豊富すぎてその弊害も発生しているんだとか。

・人は選択肢が多いと、選ぶだけでエネルギーをたくさん消費する
・選択肢が多いほど事前の期待値が高くなる
・選んだ後の満足度が低い

さっくり言えば、こんなところです。これは確かにそうだよね。

つまり情報が豊富すぎると、生きているだけでいろんな場面で選択を求められるし、ちゃんと選んだつもりでも「他の製品のほうが良かったんじゃないか」と誰かがTwitterでささやいたり、いろいろ気になって、結局満足できない。そういう疲れた生活を僕らはしているんじゃないかと。

昔、似たような話として、決断するのにエネルギーを要する、ということを書いた。

「決断」の種類と重要性について考える

 

だから、ちゃんと情報を絞らないといけない。これは自分の生活で反省することでもある。結局自分が一生で成し遂げられることなんて限られている。上司に報告するときも、ちゃんと情報を削ろう。自分が思ったことや起こった出来事を羅列するだけなら、まったく価値はない。

 

あと、選ぶ手間とか考える手間を削るっていうのもサービスの着眼点としてあるよね。最近なるほどーと思ったのは、おまかせフォトブック。

フォトブック・フォトアルバム作成なら写真を送るだけできる「おまかせ!フォトブック」

写真をちゃんと選んでレイアウトを考えるとか手間だし、誰がやったってそんなに変なことにはならないと思う。むしろ、慣れている人のほうが良いレイアウトを作れるかもしれない。っていうのをちゃんと考慮されているんだと思う。

 

Appleも製品を絞って市場に投入している。これはこれで、少ない製品ラインナップで多くのユーザにリーチさせる必要があるので、大変なことなんだけど、製品を絞り込むことでユーザ側からすると選ぶコストを下げている。WindowsPCなんて、辟易するぐらい種類あるもんね。うんざりする。

 

人が一度に取り扱える情報量には限界があるし、だからテレビや新聞の勢いは低下しているし、いろんな場面で情報をダイエットする方法が求められるんだろうなあ。