プロジェクト経営のツボ

あーなんでこんなに納得感があるのだろう。 プロジェクト運営の中にひそむ問題を、的確に捉えている気がする。

基本的にはCCPMをプロジェクトに導入することで、 納期遅延、予算オーバーを防ぐためのレクチャー本。 読んで気になった点をいくつか列挙。

●タスクの遅れは、後続のスケジュールに伝播する&早く終わっても、それは伝播しない
●工期短縮は究極のコストダウン
●プロジェクト・マネジメントの日本語訳は「プロジェクト管理」ではなく、「プロジェクト経営」

 → これは結構思い当たるものがある。最近よくPMOという機構を設置するが、そのPMOがうまく機能しなくなる要因を述べている。PMOは「プロジェクト管理」略して「プロ管」なんて呼ばれたりするが、管理手法を考えて、原価管理とか、進捗管理とか管理ばかりを議論することになってしまうのではないか。

本当にそう。リソースの再配分等の「全体最適」を図るのがPMOの役割だと思っているが、このような管理手法に捉われすぎて、作業スコープを自ら縮めてしまっている気がする。適切なネーミングって大事だな、と改めて思う。 ●「このタスクで問題が起こるとしたら、何がある?」 
→ 部下からタスクをあぶりだす聞き方。 昔自分がこのブログに書いた内容と似ていたので驚いた。やはりリスク管理は、上司の重要な役割だ。