HRテックやピープルアナリティクスを勉強するための本をいくつかご紹介

最近、HRテックやピープルアナリティクスに興味を持ったので、いくつか本を読んでみました。

これらを読むと、だいたいこの領域のトレンドや技術動向を理解できるでしょう。関心ある方の参考になれば幸いです。

Work Rules

いきなり1冊目は、自分が読んでいないので紹介するのが後ろめたいのですが。。。ただ、人事系のデータを分析して科学する、というのはこの本から注目が高まったといろんな場面で取り上げられています。

入り口としては、この本を紹介しないわけにはいかないので、触れておきます。

僕は、一部Work Rulesとも内容が重複している「How Google Works」を読んだのですが、こちらでも人事領域のGoogleの考え方や取り組みがわかります。

HRテクノロジーで人事が変わる

こちらはタイトル通りのがっつりした本ではあるんですけど、人事系のテクノロジーに関するトレンドや法律面など様々な観点から語られている一冊です。

幅広くテーマがカバーされているので、これを読むだけでも、HRテクノロジー分野に関しての今の状況は十分に理解できるでしょう。むしろちょっとボリュームがありすぎて、お腹いっぱいになるかもしれません。

データサイエンティスト養成読本 ビジネス活用編

最近発売されたデータサイエンティストのビジネス活用編です。注目すべきは最後の2つが、ピープルアナリティクスに関する内容だって言うことです。

僕は、ピープルアナリティクスの記事を読みたいがためにこの本を買ったと言っても過言ではありません。ビジネス活用というテーマで、ピープルアナリティクスが取り上げられているということは、それだけデータ分析の領域でも人事は非常に注目をされているということでしょう。

専門書を1冊読むよりはライトな内容になっていますし、人事領域のデータ分析とは?という概要を理解しつつ少し事例を読めるので、ピープルアナリティクスの要点やトレンドを理解するという意味では非常に良いと思っています。

日本の人事を科学する

人事領域のデータ分析を具体的に扱った一冊です。

本書の内容をしっかり理解するためには、データ分析に関する数学的な知識が多少求められますが、それでもわかりやすさにも配慮されており、人事のデータを使ってどういう風に分析をするかというのが具体的な事例で語られているのが特徴です。

しかも日本の事例になるので、「データ分析といっても、どういうところから始めたら良いのか?
」という疑問に対して、本書は非常に参考になると思います。

タレントマネジメント概論

本書はHRテクノロジーやデータ分析ど真ん中というわけではありませんが、最近の人事領域ではタレントマネジメントは1つのキーワードになっているので紹介しておきます。

人材リソースの活用、社内の人事データの可視化、サクセッションプランやリーダー育成という様々な人事系の切り口は、「タレントマネジメント」という考え方に取り込まれています。

この1冊は、タレントマネジメントに至るまでの人材管理の潮流や、どのような考え方でマネジメントを行っていくかが具体的に書かれており、タレントマネジメントを知りたい方には良い一冊でしょう。

 

これらを読んでいくと、人事系の領域が今とても活況で、様々なサービスも登場し、管理手法も進化していっているのだ、ということがわかります。これからこれらで扱われているような考え方、マネジメント手法、ソリューションは普及していくんだと思いますし、乗り遅れないようにしたいな、と。

人工知能の現在地とこれからを知る。「誤解だらけの人工知能」を読んで

もうAI、機械学習、ディープラーニングなど、様々な用語を聞き飽きたぐらい、いろんな場面で聞く機会が増えました。

Googleトレンドでみると、人工知能という言葉は、検索キーワードとして年々使われる機会が増えているのが分かります。

では実際に、人工知能がビジネスや社会の構造、生活にどういう風に影響与えるのか、正直ピンと来てない人も多いのではないでしょうか。「機械がなんでも自動で考えて、人の代わりに働いてくれるのかな?」ぐらいのイメージの人も多いのではないでしょうか。

ということで、人工知能が現状どのレベルにあって、どこまでできそうなのかを理解するために、本書をお勧めします。

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「これからはAIが何でもやってくれるよ」と思っている人は、AIの技術がどこまで進んでいるか、本書を読んでもう少し正確に理解されると良いでしょう。

対談形式で進むのでフランクに読めますし、技術的な説明は、ほとんど出てきませんのでご安心を。

人工知能は期待され過ぎでは?

人工知能=ディープラーニングと著者は言っています。そして、ディープラーニングは技術的ブレイクスルーを果たしましたが、ガートナーのハイプ・サイクルによると、過度な期待の状態にあるようです。

過度な期待のピーク期にきているのが自律モバイルロボット、ブレインコンピュータインタフェース、スマートワークスペース、バイオチップ、デジタルツイン、ディープニューラルネット、カーボンナノチューブ、IoTプラットフォーム、バーチャルアシスタント、幻滅期にあるのがコネクテッドホーム、自律走行(レベル4)、複合現実(MR)、スマートファブリック、拡張現実(AR)となっています。
ディープラーニング、IoTプラットフォームは「過度な期待」の時期に ガートナー、「ハイプ・サイクル2018」を発表 – ITmedia エンタープライズから引用

つまり、「今は騒がれ過ぎで、これからは一旦幻滅されていくだろう」ということです。まずは、そういう構造的な状況にあることを大まかに捉えると良いでしょう。

人工知能の研究分野が急速に進んでいるのは間違いありませんが、本当に実社会で使われていくのは、まさにこれからという段階です。

ディープラーニングは何が凄いのか

本書では、現時点では人工知能=ディープラーニングであると説明されています。それぐらいディープラーニングが画期的なブレイクスルーだったということです。

ディープラーニングは、人間でいう「目の獲得」であると例えられます。これまで、画像や映像を取り込んでもうまく物事を認識できなかったプログラムが、ディープラーニング技術を使うことで、外界の情報をうまく取り込み、理解をし、それに応じてリアクションを変えることができるようになったからです。

AIが研修・活用されている領域は画像認識だけに限りませんが、とはいえ今非常に注目されている領域はやはり画像認識や、そこから派生するロボットだということです。

本書では、ロボットの領域に関しても解説されており、まだまだ難しい部分があるものの、これから発展していく領域であると書かれています。

そうなると2020年代はロボット産業が面白いと思いますね。おそらく2年くらいかけて人工知能とロボットの融和が起き始めて、2030年代後半には巨大産業化していくのではないでしょうか。

ロボット技術の難しさは、以下のようなところにあるようです。

ロボットの機能として「蓋を回す」という行動はできるのですが、加減して回して開ける、加減して回して閉めるのが難しい。 「人間の力加減の再現は意外と高いハードルになっています。手先の再現と なると、まだ5年以上のスパンで考えなきゃいけないでしょう。 人間は、脳が凄いのではありません。細かい手先の動きや、ちょっとした 力加減、そういった「当たり前」だと思われていることが凄いのです。当た り前すぎて、我々が認識できていないだけです。

最近ソフトバンクのペッパーが、発売当初に比べてどんどん使われなくなってしまっているというのがニュースになっていましたが、中長期で考えればやはりロボット領域で先端にいるというのは、ソフトバンクにとっては重要なポジショニングなんだな、と改めて理解しました。

ペッパー君さようなら 8割超が“もう要らない”〈週刊朝日〉(AERA dot.) – Yahoo!ニュース

ちなみに、AI白書でも同じようにロボット領域に関しての言及がされています。物理的な問題はまだまだあるものの、これを解決すべくいろんな研究者や企業が取り組んでいることは間違いありません。社会に当たり前のように普及するレベルはもう少し先のことかもしれませんが、「確かに来る未来」という感じです。

人工知能は万能になれるか?

人工知能が人間を超える「シンギュラリティ」という言葉も有名になりましたが、本当に人工知能が人間を超えることができるようになるのでしょうか。

それについても本書に言及されていますが、「現時点ではまだハードルが高い」ということです。シンギュラリティ自体も、2045年頃と言われているので、いずれにしてもまだ時間がかかるということでしょう。

本書を読んで「なるほど」と思ったのは、コンピュータが本当の「意味」を理解するのが難しい、という点です。例えば、本書の中でこういう記述があります。

意味を理解している人工知能を「強い人工知能」と言います。 「弱い人工知能を統合して、何でもこなせる高い汎用性がある人工知能が強い人工知能だと紹介している人が結構いるようですが、それこそ意味を理解 していないですね(笑)。 「意味を理解している」と言うのと、「汎用性が高い」と言うのは全く別です。

いろんな物事や出来事に意味を紐づけて、考えたり発想することが人間の思考の特徴でもあるのですが、その点はコンピュータに理解させるのは難しいのですね。ディープラーニングでも、これまでできなかった解析ができるようにはなっていますが、それでもあくまで「人間が与えた情報に基づき、一定の回答を出力する」という行為のままです。

例えば、「意味を理解する」というのはこういうことです。

無い状態を想像できるようになって、それは初めて「意味を理解してい る」と言えます。何々して無いという否定の状態が想像できれば、意味を理解していると言えます。無い状態の理解こそ絶対条件なんですよね。 人間が凄いのは、無いときに想像力と言うか妄想力で「ある状態」をイメージして、何かを作れてしまう点だと言えます。

確かに、こういう思考パターンは人間は可能ですが、今の人工知能では難しいでしょう。本当に人間を超えることができるのか、というのは興味をそそられるテーマではありますが、まだハードルはあるということです。

それよりは、実用的なAIがいろんな場面で普及していくことが先行しそうです。

ということで、これだけブームになっている人工知能を、さらっと理解するためには良い本だと思います。とにもかくにも、理解しやすく読みやすい。

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それ以外にも、最近は人工知能をちゃんと理解しようと、AI白書も読みました。こちらは白書なので分厚く、お世辞にも読みやすいとは言えませんが、それでもしっかりと書かれているので、理解を深めたい人にはおすすめです。

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吉野家が無人レジを導入するといっているけれど、それだけ利益率低いの?

吉野家が業績苦戦しているようです。今期は赤字予想になっています。

吉野家が「6期ぶりの赤字」に陥る根本理由 | 外食 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

いくつか苦戦の要因は挙げられていますが、打開先のひとつとして、セルフサービス方式への転換が挙げられています。

吉野家 店舗の4割をセルフ方式に | NHKニュース

セルフサービス方式にするぐらいなら、まずは券売機にすれば?と思うわけですが、それはそれでこだわりというかポリシーがあり、券売機設置はしないようです。

なぜ吉野家は券売機を置かないのか – 週刊アスキー

端的にいえば「接客ポイントをちゃんと設ける」「声による注文の方が客の負担が少なくて速い」ということのようですね。

 

吉野家の利益率は低いのか?

人件費による利益圧迫がひとつの要因になっているわけで、それを解消するためにセルフサービス方式に転換する吉野家。ただ、それは他社も同じ状況が生まれていると思われるのですが、吉野家の利益率は競合他社と比べてどうなっているのでしょうか。

というわけで、松屋フーズ、ゼンショーホールディングスと比べてみました。

前提として、どの企業も複数の事業を手掛けており、単純に損益計算書だけを比べても正確な比較にはならないかもしれませんが、主事業の数値への影響がそれなりに大きいだろうという、本当にざっくりした割り切りのもと、ホールディングス全社で数値を比較しています。

まずは売上高から。これはゼンショーホールディングスが一番多くなっています。

さて、営業利益率をみてみるとこんな感じです。

吉野家HDが一番低いんですよね。なので、一番収益性が低くなっているというのが、昔から吉野家の特徴であるともいえます。松屋フーズは営業利益率高いですね。

では、念のため売上総利益率もみてみます。

こちらだと、吉野家HDは2番目にきます。つまり、原価は吉野家の方が低いのに、販管費の割合が高くて営業利益率が低くなっているということですね。

 

吉野家の営業利益率が低くなる理由

もう少し詳細を見るために、人件費関係の指標を確認してみました。

まず売上高販管費比率をみると、ゼンショーが非常に販管費を抑制しているのがわかります。松屋フーズと吉野家は売上高に対する人件費の割合がほぼ同じ程度ですが、正社員給与の比率が吉野家の方が高いのがわかります。

吉野家の正社員比率の高さは、こちらにも同じようなことが書かれていますので、参考にどうぞ。

すき家の給与が吉野家より100万低い理由 | プレジデントオンライン

 

つまり、吉野家と松屋は販管費はほぼ同じ程度ですが、売上原価を低く抑えた松屋は利益を確保し、原価が高いゼンショーは人件費を抑制することで利益を確保しています

恐らく原価をあまり変えられないのだとすると、販管費を抑制するしかなく、販管費で占める割合の高いオペレーションの生産性を向上させて、人件費を抑制するという方向でしょう。

 

調べながら、同じような業態でも、コスト構造が結構違うもんだなと再認識しました。今日はこのへんで。

これからの人事戦略である「タレントマネジメント」を学ぼう

最近人事の領域で、タレントマネジメントというアプローチが高まっている気がしており、タレントマネジメントに興味を持ったので、この本を読みました。

タレントマネジメントは人事領域においてひとつのトレンドになっていると感じています。本書を読んで、その感覚はより高まりましたし、経営戦略におけるタレントマネジメントの位置づけ、取り組み内容を理解できました。

 

なぜタレントマネジメントが注目されているのか

タレントマネジメントの考え方は、人材の流動性が高いアメリカで始まりました。流動性が高いと、従業員をつなぎとめておくための仕組みが必要になります。

例えば、魅力的なキャリアプランやリーダー教育の提供などです。本人が欲している機会が提供されれば、できるだけ長く会社に在籍してくれる、というわけです。企業側からみても、人材と職務環境のミスマッチによる流出を防ぐことができます。

人材の確保が難しくなっている日本市場で、企業側も社内の人材を育成し、働きやすく能力を発揮してもらいやすい環境を整備する必要性が高まっています。

実際、タレントマネジメントシステムの導入が日本でも進んでいるようです(少し古い数字ですが)。

しかし、昨今、日本国内においてタレントマネジメントは急速に広がっている。2011年から翌2012年にかけてタレントマネジメントに用いるシステムのパッケージライセンスは、19.9%伸びている。これはあくまでシステムの話で、現実のタレントマネジメントが浸透しているかどうかとは区別して考える必要はあるのだが、多くの会社でタレントマネジメントが求められていることに間違いないと言えるであろう

 

また今は、だれか一人が新しいビジネスを作り上げるほど、個人が経営に与える影響力が高くなっています。

これまで培ってきたビジネス資産(技術や人材のタレント等)を用いて、別の事業へ転換することをバリュートランスフォーメーションと呼ぶ。タレントマネジメントは、人のタレントに着目し、事業価値の転換、すなわちバリュートランスフォーメーションを可能にする。

そのため、個人はタレントという観点で自分の市場価値を高めていくことが求められていますし、企業側も優秀な人材を確保することで、ビジネスを変革したいと考えているのです。

【書評】「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論

 

企業と個人の関係性は変化している

これまでは企業の方は強く、企業が「人を雇う」「人を管理する」という関係性がありました。しかし、最近はその関係性が変わってきており、より対等な関係に近くなっています。

タレントマネジメントでも、そのような考えに基づき、企業と個人がそれぞれ良い関係であろうとすることが根底にあります。個人のエンゲージメントを高め、企業において個人のタレントを十分に発揮できるような施策が必要になるのです。

本書の中で紹介されているヒューマンキャピタルという考え方も、まさに企業にとっては人はパーツではなく投資すべき「資産」であり、育てた人材のタレントによってリターンを得ていくものだという考え方になっています。

そういう視点を得ると、企業には中長期的な考え方が生まれてきます。

新しく人材を採用する際、これまでは、いま現在不足しているポストにふさわしい能力や実績、経験を持つかどうかという観点で評価していたのではないだろうか。タレントマネジメントに取り組めば、5年後、10年後の中長期の経営戦略の実現のためのタレントを持っているのかどうか、設計で定義されたタレントと照らし合わせて、いまは持ち合わせていなくとも、将来、育成される可能性があるのかどうかという観点で人材を見る目線が加わるだろう。

裏を返せば、企業の考え方や仕組みを見直さないと、タレントマネジメントだけ導入するのは難しいのではないか、と思う次第です。

 

「人材管理」から始まった人事分野の考え方は、新しいフェーズを迎えていると思います。人が採用できない、社内に有望な人材がいないと言う企業がいれば、考え方を見直し、神田戦略を再構築する時期に来ているんじゃないでしょうか。

タレントマネジメントを調べている中で、こちらの記事も非常にわかりやすかったです。

タレントマネジメントの意味とは?定義や目的、事例をまとめてご紹介 | BizHint(ビズヒント)- 事業の課題にヒントを届けるビジネスメディア

Windows環境でBIダッシュボードを構築できるOSS「Metabase」が手軽すぎて良い

データの分析や共有するのにBIツールやダッシュボードが流行っています。小規模なデータであればExcelでもできなくはないです。

Udemyでエクセルでのダッシュボード作成を学習した

ただ、複数人でリアルタイムで共有したり、データの件数が多くなるとExcelでは当然難しくなります。そこでデータベースを構築して、ダッシュボードを作ろうということになるのですが、これまでWindows環境で気軽に使えるものがありませんでした。

しかし、Metabaseの存在を知ったので試してみたところ、すごい手軽で見やすいダッシュボードを作れると思いました。

Metabase

MetabaseをWindowsにインストール

基本的には、こちらの記事に書かれている通りです。

MetabaseをWindowsにインストールする

 

まずJavaがインストールされていることが前提です。環境で必要なのはそれだけ。あとはインストールしましょう。

公式サイトからjarファイルをダウンロードします。あとは以下のコマンドを実行するだけ。

java -jar metabase.jar

本当に簡単。しばらく待って、http://localhost:3000/にアクセスすると、このような画面が表示されます。

案内に従ってセットアップを進めます。とりあえず動きを試したい方は、「データはあとで」を選べばよいでしょう。

これで初期セットアップが終わりです。

 

画面イメージ

セットアップが完了すると、こんな感じの画面が表示されます。何もデータを登録しなくても、テストデータが閲覧できるようになっています。

テストデータの「自動探査」をすると、こんな感じでレポートが表示されます。自動探査の意味が正直まだよくわかっていませんが、データが登録されていると、そのサマリーを自動でレポート化してくれる機能のようです。

これらのグラフや数字をクリックして、ポップアップメニューを選ぶと、データをドリルダウンで表示できます。

 

「質問」でデータを取り出す

BIツールとしてデータを取り出すのは、「質問」という機能で行います。「質問」という言葉が直感的にわかりづらいですが、クエリーのことのようです。

画面の右上にある「質問する」ボタンを押すと、データの取り出し方法を選択できます。

これで、真ん中にある「カスタム」を選びましょう。すると、対象データからどのような条件で取り出すかをクリックだけで選んで指定することができます。SQLは不要です。

得た結果をダウンロードしたり、ダッシュボードに追加することができます。さらに、実行した内容をSQLとして取り出すこともできます。

 

ダッシュボードにグラフなどを追加する

「質問」で取り出したデータ画面から、「ビジュアライゼーション」というところをクリックすると、グラフを選択することができます。

このグラフをダッシュボードに追加することもできます。

ダッシュボードには、グリッドが配置されており、グラフの大きさを自由に設定することができます。

 

まとめ

  • Windows環境で簡単にダッシュボードを構築できる
  • 見た目もスタイリッシュで操作性が良い
  • SQLを使わなくてもデータを取り出せる
  • ドリルダウン分析なども簡単

ということで、無料でここまでできるなら試してみる価値あるんじゃないでしょうか。

BIツールは市場が拡大しており、データの可視化、分析の効率化、高度化は、どの企業も注目を高めています。

国内BIツールの市場規模は?ビッグデータ・アナリティクス予測 | 注目ツールも紹介 – BIツール | 【ボクシル】法人向けSaaSの比較・検索・資料請求サイト

BIツールやダッシュボード構築に興味ある方はどうぞ。

新しいビジネスアイデアをどのように構想するか「構想力の方法論」

「ビジネス日本では社会が成熟してきており、日本社会は成熟してきていて、新しを生み出さないと成長・存続が難しくなってきています。しかし、いきなり「新しいビジネスを生み出せるアイデアを出せ」と言われてもが確立されておらず、「新しいビジネスを生み出せるアイデアを出せ」と言われても、一部の天才に頼ってるどうアイデアを作り出し、育ててよいかわからなくなります。

そんな漠然としたことを思っていたら、「構想力の方法論」という本を見つけました。

このブログにアンケートを設置して2週間経過してわかったこと

MBAに関する知識を学べる本を、以下のページで紹介しているのですが、

MBA・経営学を独学するためのおすすめ本を集めました

最近、アンケートを設置しました。

お知らせやキャンペーンをポップアップで簡単に表示できる「GetSiteControl」

自分で読んで、良いと思った本をまとめているのですが、実際どれくらい役に立っているのかを知りたくなって設置したアンケートです。

こちらの設置から2週間経過して、傾向がわかってきました。

アンケートとってみてわかったこと

まず、アンケートの回答率は3%ぐらいです。このように、割合がある程度収斂していくのは面白いですね。

もう少し回答率を上げたいところですが、それは今後の課題ということで。

また、回答結果を見ると、目当ての本が見つかった・見つからなかったが、だいたい半数ずつです。

半分は目当ての本が見つかっていることは、思ったより好意的ですが、やはり半数は期待された本が見つからなかったという答えを見ると、もっとニーズに応える内容を考えないとな、と思います。

いろいろ読書の幅も広げつつ、本のラインナップを充実したり、アップデートしていこうかな、と。

あと、未だに自由回答がないので、その点は寂しいというか、ヒントが少なくて残念です。こちらも回答しやすさなど、工夫が必要だと思います。

今後やりたいこと

回答結果はちゃんと統計でチェックしたい

今は回答が同数程度なので意味ないですが、今後回答に差が出てきたら、ちゃんと統計的に有意差があるかチェックしたいですね。

無料のオンラインアンケートツールであるサーベイモンキーでは、そういう機能が備わってるようですが。

統計的有意性

アンケートの回答率を上げていきたい

どうやったら回答率が上がるのか、考えながらテストしていきたいです。項目を見直す、文章を変えてみるなど、いくつか試すことがありそうです。

ほかの調査に使ってみる

今はMBAの本の紹介ページだけに設置していますが、それ以外にもいろんな自分の興味やブログの改善に有用な調査をしていきたいですね。

フィードバックを受けるのは大事

こうやって調査すると、実際のフィードバックを受けることができるので、ありがたいです。

やはり、自分の思い込みだけでは的を外していることも多々ありますし、フィードバックを得ることで、改善を考えるきっかけにもなります。

情報化の時代は、工夫次第で情報を取得しやすくなっていますし、それを活用してサービスを改善しやすい環境にあることを再認識します。

というわけで、このブログを少しずつ改善していこうと思います。

Udemyでエクセルでのダッシュボード作成を学習した

Udemyで面白そうなコースを見つけて、最近通勤などの空き時間に、このコースを見ています。

Visually Effective Excel Dashboards

エクセルで、リッチなダッシュボードを作るための講座なのですが、こういう動画タイプだと、実際の操作を知ることができるので、細かなところも含めて理解できるのが良いですね。

この講座は本当に丁寧に、かつ便利になることを教えてくれるので、エクセルのコマンドやショートカットなども登場してきて、今さらながら知らないことがたくさんあり、すごい勉強になってます。

データ分析ブームで、様々なツールがダッシュボード機能を搭載していますが、まだエクセルの汎用性は、いろんな場面で優位性がありますから、こういうダッシュボードを作る方法を知っておくと、いろんな場面で使えそうです。

こういう操作を伴う学習分野は、動画の方が相性良いですし、Udemyはセールだと1400円ぐらいで数時間分の講座を買えるので、大変お買い得に学習できます。ほんと、コスパ良いなって感じです。

次はUdemyでpowerbiを勉強しようかと思ってます。やはりこういうテクノロジー系のジャンルは、英語の方が講座が多いですね。字幕もつけれますし、操作を追っていけば、それほど英語でも辛くないので大丈夫です。

ちなみに、eラーニング市場は伸びてまして、特に法人向けより個人向けの方が大きいのが特徴です。

eラーニング市場に関する調査を実施(2018年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

 

勉強できない言い訳もなくなっていますし、人生長いので、自分の学習領域も広げていく時代です。さあ、勉強しましょう。

Visually Effective Excel Dashboards

新しいスキルを身に着けよう。Udemyは僕やあなたの技術を簡単に向上させてくれる

2017年に向けて読む一冊:100年ライフを読んで人生プランを考えよう

自動車産業が大変革の予感を感じさせる4つのトレンド

日本の基幹産業である自動車ですが、ここ最近は大変革が起こっていきそうな予感しかありません。いろんなところから入ってくる情報でも、確信に変わってきています。

とはいっても、以前からその予兆というか大きなうねりがあり、それがどんどん表層化していると捉えた方が良いとも思いますが。

最近こちらの本を読んだので、それを参照しながらその大きなトレンドを整理しておこうと思います。

簡単にサイトにウィジェットを表示できる「GetSiteControl」のアクセス解析方法

前回、お知らせやキャンペーンなどを簡単にポップアップできる「GetSiteControl」について、登録からウィジェットの作成までを書きました。

お知らせやキャンペーンをポップアップで簡単に表示できる「GetSiteControl」

今回は、そのGetSiteControlが、アクセス解析などの結果を分析しやすくなっているので、その機能のご紹介です。

 

基本的な指標はダッシュボードから

作成したウィジェットがどのような結果になったかは、GetSiteControlのダッシュボードから確認できます。ダッシュボードには、以下のように作成したウィジェットごとに指標が表示されます。

getsitecontrol-analytics

左から「インプレッション」「ヒット」「CTR」「掲載期間」です。今回作ったウィジェットは、44回表示されて、未だゼロです・・・・。

これだけでも、作成したウィジェットがどのような効果をもたらしているかがわかりますし、改善のインプットになるでしょう。

 

Google Analyticsと統合できる

ダッシュボードで指標を確認するだけでも、改善に役立つのですが、GetSiteControlはGoogle Analyticsとも連携できます。

英語ですが、こちらに連携方法が書いてあります。

GetSiteControl — How to integrate GetSiteControl with Google Analytics

連携方法は至って簡単で、「Site Setting」から「Integrate with Google Analytics」のチェックを入れるだけです。これだけ。

 

それでは、その結果を確認してみましょう。Google Analyticsで「行動」→「イベント」に「getsitecontrol」というイベントカテゴリが表示されるようになります。

getsitecontrol-dashboard

 

イベントアクションとイベントラベルは、以下の内容が表示されます。

 

イベントアクション

イベントアクションは、ウィジェットに対してユーザーが起こしたアクションが記録されます。この例では、「show」と「close」が表示されていますが、それ以外にも「action」と「logo」というアクションが定義されています。

show (the widget is shown to a visitor)
close (a visitor clicks on the ‘close’ button)
action (a visitor clicks on the widget button)
logo (a visitor clicks on the ‘Powered by GetSiteControl’ logo)

GetSiteControl — How to integrate GetSiteControl with Google Analytics

イベントラベル

イベントラベルは、ウィジェットの種類を表示してくれます。今回の例では、Survey Widgetが表示されています。

getsitecontrol-analytics2

 

以上です。GetSiteControlがいろいろデータが取得できて、その成果を具体的に確認することがわかっていただけたかと思います。

興味がある方は、ぜひお試しください。

GetSiteControl — Perfect widgets for your website