営業にもITテクノロジーは必須なんだと確認する一冊「SALES GROWTH」

営業というのは、お金を生み出す出発点であり、企業活動にとってとても重要です。言わずもがなですよね。

最近、営業とはなんだろうと改めて考える機会が多くありました。デジタルマーケティングが注目されていますし、企業には今後どういう営業活動が求められて、それを実現するためにはどういう資源(人・知識・技術等)が必要になるのか。そういうことをぼんやり思っているときに、本屋で見かけて、この本を手に取りました。

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マッキンゼーが示す、今後のセールスのあり方です。今後のセールス活動に求められる要素を整理しています。各企業のマーケティング責任者にインタビューしているのも、リアリティーがあって良いです。

 

これからのセールス活動で求められること

本書では「5つの戦略」が書かれていますが、個人的に気になったことを書いておきたいと思います。

1つは、「速くなる改善サイクル」です。世界のビジネストレンドはどんどん変化してきており、競合との競争も激しくなっています。そのような中で、必要なデータをタイムリーに収集し、分析しながら営業活動の見直しや改善を素早く行える体制を整えることが求められていきます。言われてみれば当然ですけど。

もう一つは、「マルチチャネルが必須になっている」ということです。特にウェブサイトやスマホアプリなどのデジタルチャネルは日に日にその存在感を増しており、どんな商材であっても無視できないものになっています。本書の中でも、このような数字が登場しています。

小売販売の実に3分の2がリサーチや検討、購入のどこかでオンラインによる行動を経ることになる。

現在では、自社の製品やサービスを幅広く売るためにマルチチャネルモデルが欠かせない。それゆえほとんどの企業がなんらかの間接チャネルを使っている。

 

普段、知らないことがあれば検索してみるし、スマホはほとんど手放さないほど使ってますよね。セールス活動でもどう活用すべきか考えるべきです。BtoBなどの業態では「自社には合わない」と思っているかもしれませんが、カスタマーサービスやカタログなどの情報提供など、デジタルを活用できる領域は多く存在するはずです。

 

テクノロジーが重要になる

デジタルマーケティングの教科書」でも書かれていましたが、今やマーケティングにはテクノロジーが必須になっています。上に述べたような短期での改善サイクルやマルチチャネルを実現するためには、幅広いデータのリアルタイム収集やウェブサイトやスマホアプリの制作など、デジタルテクノロジーが構成要素として求められます。

例えば、本書の中ではビッグデータについて以下のように述べられています。少し長いですが引用しましょう。

ビッグデータには分析とリアルタイムという性質があり、これらの性質により従来の営業管理アプローチが3つの領域で変化しています。第1に、企業は業績管理サイクルを毎月から毎日へと加速する必要性が増しています。これは営業のテンポが劇的に速くなってきているからですが、とりわけパソコンや書籍、DVDといった、検討から購入までがほぼすべてインターネット上で行われる商品にはよく当てはまります。第2に、営業マネジャーはデータ収集の役割を担うようになっています。データにより新たなタッチポイントと見込客を従来型チャネルとデジタルチャネルの両方で獲得できるからです。第3に、セールスオペレーションや研修のような営業管理のコア要素をビッグデータに適合させる必要があります。つまり営業は情報科学になりつつあるのです。

 

どうでしょう。顧客へのアプローチの仕方が変わり、情報がより一層重要な位置を占めるようになっています。最後に書かれている通り、「営業は情報科学になりつつある」という言葉が印象的です。

テクノロジーを使った営業活動は大企業の話では?と思うかもしれませんが、そうとも限りません。確かに大企業の方が投資できる資源は多いと思いますが、それでも情報を統合し、見直しのサイクルを早め、様々なチャンネルでスムーズに対応できるという基本原則はどの企業にも当てはまるはずです。

まずはやれるところから、企業内でバラバラなってる情報がどれぐらいあって、統合できるのかを考えてみても良いのかもしれません。

重要なのは、本書で述べられているようなトレンドは不可逆的に進むということです。デジタルマーケティングの教科書読んだときも感じましたが、これからの企業にはITテクノロジーは不可欠ですね。

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関連本

営業生産性を高めるデータ分析の技術

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データを使った営業生産性向上アプローチを説いた一冊。不完全であっても、ある程度割り切りと合理性をもって、効果の出る営業活動を行うことが書かれており、非常に現実的で有用な内容です。

女性が「専業主婦」を選ぶと今後の社会では損をする

社会人になる前は、今の世の中は男女平等だ、と漠然と思っていたのですが、実際社会に入ってみると、女性は結婚・出産をはじめ、様々な状況で男女は平等じゃないな、と感じました。

しかし、最近は働き方改革やダイバーシティをはじめ、働くことに対する考え方が見直されていますし、夫婦別姓なども注目され、人々の結婚観も変わってきています。

こんなにある改姓の不便 夫婦別姓を選べるよう、国を提訴

こういう状況の中で、これからの女性の働き方やキャリア形成、結婚などのライフスタイルはどういう考え方でのぞめば幸せになれるんでしょうか。

ということをぼんやり考えていたら、この本と出会いました。

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タイトルは女性向けの本ですが、女性に限らず男性もお勧めできる本です。なぜなら、結婚などのパートナーとの生活を考えた場合に、女性の働く環境は、必ず男性側にも重要な事項だからです。

 

人はどうすれば幸せになれるのか

この本では、女性の働き方をや結婚を軸に、人がどのように幸せな生活を築くかを考察しています。本書の中では、人が持つ資本は大きく3種類あると書かれています。それが「人的資本、金融資本、社会資本」です。

これらのうち、全てではなくてもせめて2つを持てるようにしていくのが、幸せの道だと述べています。

しかし、〝幸福の資本〟をひとつしかもっていないというのは、きわめてリスキーです。プア充が友だちを失ったり、ソロ充が仕事をクビになったり、「裕福な引きこもり」の親が死んでしまえば、たちまちすべての〝資本〟を失った貧困になってしまうのですから。  安定した人生を送りたいのなら、超充は無理としても、「〝幸福の資本〟を2つもつようにする」必要があります。

 

特に、多くの人が重要な位置を占めるのが人的資本です。

もうひとつ大切なのは、この3つの〝資本〟のなかで「人的資本がもっとも大切」ということです。

 

男性でも生涯年収が3億円、女性は2億円程度と平均では言われています。誰しもが若いうちから同じ額の金融資産を築けるわけではありませんので、労働してお金を稼ぎ出す人的資本は、それだけ価値があるということです。

また、社会資本についても十分に考える必要があります。ちょうど今「イノベーション・オブ・ライフ」というクリステンセンの本を読み返しているのですが、そこでは「測定しやすくてわかりやすい目標にばかり捉われてはいけない」と述べています。

例えば、企業での昇進や、収入全体を伸ばしていくことだけではなく、家族との時間や友人とのつながりなど、自分が重要だと思えるものに人生を投資すべきだと、クリステンセンは書いています。

社会資本と言うのは、分かりづらいけれども自分の幸福感を高める重要な、社会的な関係性、人とのつながりを示しているのです。

男性でも女性でも、これらのバランスや重要度を考えて選択していけば、自分の幸福度を高めていけるはずです。

 

結婚のコスパが悪くなっている理由

この本では、女性の働き方やキャリア形成が中心に描かれています。その中で、最近は結婚のコストパフォーマンスが悪いということが書かれていました。その理由はこうです。

独身女性は、結婚によって失うもの(自由、キャリア、友だちなど)が大きすぎるため、経済的な安定という代償がなければ割が合わないと考えています。独身男性は、家族を扶養する重い責任を負って、わずかなこづかいで暮らすようになるのなら、このまま独身生活をつづけたほうがいいと思っています。男と女の利害がこれほどまでに食いちがっているのですから、そもそも結婚する男女がいるほうが不思議なくらいです。時代とともに、結婚はますます「コスパ」が悪くなっているのです。

 

実際に、未婚率は年々上昇しています。

未婚化の進行 – 少子化対策 – 内閣府

別に結婚がすべてとは思いませんが、未婚率が上がっているということは、今の制度やその背景にある価値観が、時代に合っていないんだと思います。これまでの結婚観を見直して、時代にあった家族の形を作っていかないといけないのでしょう。

ちょうど最近夫婦別姓や婚外子等の議論が出てきていますが、そういう議論を深めて新しい家族形成がしやすい制度になって欲しいなと願うばかりです。

これからの働き方や家庭のあり方について考えるなら、この本は多くの気づきを得ると思います。オススメですよ。

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関連本

イノベーション・オブ・ライフ

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あとで後悔する人生を送らないためにはこの本を読もう

【Power BI】ウェブデータを簡単に取得してデータ分析する

Power BIは、複数のデータソースと連携しやすいのが特徴ですが、その一つにウェブからのデータ取得があります。

これを使うと、ウェブサイト上にあるデータを簡単に取得し、データ分析に活用することができるようになります。

今回は、WikipediaからJリーグのクラブ成績を取得して、データ分析をしたいと思います。

J1リーグ – Wikipedia

 

Webからのデータ取得はこんなに簡単

まず「Get Data」で「Web」を選択します。

URLを入力すると、そのページ内にあるテーブルデータの一覧が候補として抽出されます。もうこの時点で非常に便利ですね。テーブル一覧から取得したい対象のデータを選択し、必要に応じてデータを加工します。

もうこれだけでデータの取得を完了してしまいました。

後は自由にデータを使って分析をしましょう。

 

今回取得した、J1クラブの通算成績を使って、各クラブの滞在期間をみてみます。

オリジナル、と言われるクラブの中で、いまだにJ2の降格経験がないのは横浜Fマリノスと鹿島アントラーズの2チームです。そのあと、ガンバ大阪、名古屋グランパス、浦和レッズ、清水エスパレスと続きます。

このグラフを作るまで、5分もかかっていません。URLを指定して、データを少し加工したら、あとはグラフにデータをプロットしておしまいです。

Power BIって本当便利ですね。

 

Power BIを本格的に勉強するなら、Udemyがおすすめです。英語にはなりますが、動画で字幕つければ結構わかります。日本語だと情報も少ないですし。

Microsoft Power BI Masterclass – Expand Excellence

Power BIで時系列データを分析するなら、カレンダーテーブルを作るのは必須

BIツールの1つのメリットは、分析したいデータを、ドリルダウンやドリルアップなどいろんな観点から自在に確認できることでしょう。

例えば時系列データであれば、最初に年次単位で大きなトレンドを確認し、気になるところがあれば四半期単位や月次単位で確認する、といった具合です。

ただし、時系列データをドリルダウン分析するためには、1つのテクニックが必要になります。それが「カレンダーテーブル」を作っておくことです。

 

カレンダーテーブルを作る目的

時系列データを分析したいときに、元データには日付単位のものがあるとしましょう。日次の売上データなどをイメージすれば良いです。

 

グルーピングしたい単位を予め自由に定義できる

四半期毎や年単位、あるいは会計年度などでグルーピングしたい場合、それらの時系列のグルーピングを、まとめて定義するのがカレンダーテーブルです。

また、会計年度の定義にも便利です。企業によって決算月は異なりますし、集計単位を変えたい場合もあるでしょう。その場合に、カレンダーテーブルで定義しておけば、決算年度ごとに集計することが簡単にできるようになります。

 

複数のデータでも共通の時系列単位を定義できる

カレンダーテーブルを作っておくことで、各データごとに日付のグルーピングをする必要がなくなります(売上データ、仕入データなどの複数データを、共通の時系列単位で分析できる)。カレンダーテーブルと、各データの日付データとのリレーションを構築するだけでOKです。

 

カレンダーテーブルの作り方

基本的には、Microsoftが紹介しているこちらのリンクを見ていただければと思いますが、

[Power BI] DAX入門(2) カレンダーテーブルの作成 – Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team Blog

主要なものだけ示しておきます。

カレンダーの作り方
カレンダー = CALENDAR(“2015/1/1″, TODAY())


年 = YEAR([Date])

月番号
月番号 = MONTH([Date])

四半期
四半期 = IF([月番号]<4,”Q4″,IF([月番号]<7,”Q1″,IF([月番号]<10,”Q2″,”Q3”)))

会計年度
会計年度 = IF([月番号]<4,[年]-1,[年])

 

あとは、作成したカレンダーテーブルと、分析したいデータの日付カラムを、リレーションで結んでおきます。リレーションの構築方法は、こちらの記事をご覧ください。

Power BI Desktop でのリレーションシップの作成と管理 – Power BI | Microsoft Docs

 

手頃な日次データとして、日銀の統計データからドル円レートの推移を使います。

主要時系列統計データ表

データを読み込んで、カレンダーテーブルを作ります。そのあとは、忘れずに日銀データとカレンダーテーブルで、日付カラムのリレーションを構築しておきましょう。

そして、実際にグラフを表示してみましょう。

軸には日付を設定するのですが、このときにカレンダーテーブルの項目を設定することと、階層ごとに順番に設定することが肝です。

年単位でグラフ化したのがこちら。

このうち、どこかの年を選択してドリルダウンを行うと、月単位のグラフに変化します。

さらに月を選択してドリルダウンを行うと、日単位のグラフに変化します。

ドリルアップを選べば、上の階層に戻すこともできます。

 

このように、カレンダーテーブルを作っておけば、自由に時系列データの階層をいったりきたりすることができるのです。時系列データを分析するには必須といえるでしょう。

 

Power BIを勉強するなら、Udemyがおすすめです。日本語だと情報が少ないですし、Udemyであれば情報がまとまっているので、効率的に学べます。

Microsoft Power BI Masterclass – Expand Excellence

無料でデータ分析するならMicrosoftのPower BI Desktopがおすすめ

最近は、データ分析やデータアナリティクスという言葉を、いろんなところで目にするようになりました。Googleトレンドで見ると、データ分析やBIツールと言う言葉は、ここ5年間で徐々に増えてきています。

そこで、手軽に使えるBIツールを調べていたら、Excelがデータ分析に向けて大きく進化していることを知り、非常に驚きました。

それを知ったきっかけは、こちらのMicrosoftの教育用の動画です。

Excel によるデータの分析と可視化

今のExcelには、データ分析用にいくつか新しい機能が搭載されていて、大量のデータを分析しやすくなっています。「ExcelでセルフBIができるんだ!」と嬉しくなってしまって、試そうと思いました。

 

バージョンに注意。BI機能が使えるExcelは限られている

これはいいじゃないかと思って、自宅のExcel 2016を調べてみたら、これらの機能が使えませんでした。どうやらExcelのバージョンによって、使えるBI機能は限られており、ざっくり言えば自宅用では使えないようです。

・Office 365 Pro Plus
・Office Professional Plus 2016
・Office Professional Plus 2013
・Excel 2013 スタンドアロン
・Office Standard 2013(一部制限あり)
・Office Professional Plus 2010(一部制限あり)

Power BI、PowerPivot、Excel Pivotテーブルとの違いは? | POWER BI FORUMから引用

 

せっかくテンション上がったのに、がっかりしてしまいました。

 

MicrosoftのPower BI Desktopが良さげ

しかし、いろいろ調べてみると、同じようにデータ分析の機能としてPower BIというBIツールをマイクロソフトが提供しています。

Power BI | 対話型のデータ視覚化 BI ツール

これらも、冒頭で紹介したExcelの最新機能と同じように、データを正しい形で取り込み、DAXというデータ分析に特化した新しい言語を使うことができます。具体的には、次の点でPower BIを使うメリットがあります。

メリット内容
多様なデータの取り込みExcelやCSVをはじめ、Google AnalyticsやFacebookなど様々なデータの取り込みが可能。
データモデルの整形取り込んだデータの型を変更・統一したり、独自の計算列を設けることが可能。
多角的な分析取り込んだデータを様々な角度から分析できる。
レポート作成の効率化簡単にいろんなグラフを作成し、レポートにすることができる。

 

Power BI上でこれらのことができるので、使いこなせれば、大量のデータを効率的に分析し、レポートまで作成することができるというわけです。

 

Power BIにもいくつか種類があるので注意

ややこしいのは、Power BIにもいくつか種類が存在しており、有償・無償も変わるということです。料金体系をみると、Power BI Desktop、Power BI Pro、Power BI Premiumの3つに分かれています。

Power BI の料金 | Microsoft Power BI

チームでの共有や、クラウドサービスとの連携などの面で高機能になっていきます。無償のPower BI Desktopでも分析機能は十分に使えるので、まずはPower BI Desktopから始めてみると良いのではないでしょうか。

 

試しにPower BI Desktopを使ってみる

早速試しに使ってみましょう。Data.go.jpで見つけた「インターネット利用人口の推移」というデータを使って、分析してみます。

インターネット利用人口の推移 – インターネット利用人口の推移_CSV – DATA GO JP

 

データの取り込み

最初に、CSVでダウンロードしたファイルを、「Get Data」からCSVファイルを指定して、取り込みます。多様なフォーマットに対応していることがわかりますね。

 

データの整形

次はデータの整形です。余分な行の削除、見出し行の設定、各列のデータ型の指定などができます。行列の転置もできますよ。

今回、取り込んだ状態のままでは、余分な行があるので整形しないといけません。

余分な行を削除し、見出し行の設定、各データを日付型や数値型に変換します。

Power BIが良いのは、こういうデータの整形した経緯を「クエリ」として記憶しておいてくれることです。これをやることで、今後元データを更新したら、データの読み込みからデータの整形までを自動で実行してくれるんですね。

 

分析データの作成

グラフや表など、様々な分析をすぐに行うことができます。クロス集計した結果をグラフ化する場合も、Excelだと一度ピボットテーブルなどでクロス集計表を作ってグラフ化する手間が必要ですが、Power BIだと、データセットからいきなりクロス集計したグラフを作成することができます。また、様々なグラフが用意されているので、用途に合ったグラフを選び、その値をドラッグしたり、フィルターで条件を指定するだけで、多様なグラフをすぐに作ったり変更することが可能です。分析に特化したソフトだけあります。

今回は、簡単に年ごとの利用者数と人口普及率を棒グラフ・線グラフを表示してみます。グラフの種類を選んで、対象データをドラッグするだけでできます。

 

レポート作成

最後は、分析データをレポートにします。各シートにグラフや表を配置できますので、ダッシュボード的に使うと良いでしょう。また、各グラフは自動で連動しますので、どこかのグラフで選択したりドリルダウンで絞り込みを行うと、他のグラフも連動して値を表示してくれます。

Power BI Desktopでは、パワーポイントなどに直接出力することはできないところが残念です。加工できるようにしたければ、各グラフの元データはエクスポートできるので、Excelで加工やグラフ化すると良いでしょう。面倒ですが、このあたりは仕方ありません。

 

まとめ

今後は一層データ分析が重要になっていくと思いますし、こういうセルフBIツールが普及することで、様々な場面でデータを活用できるようになるんじゃないでしょうか。

Power BI Desktopは無償で使えますし、今回書いた基本的な機能以外にも、様々なことができるので、活用していきたいと思います。

Power BI Desktop | Microsoft Power BI

 

本格的に学ぶなら、オンライントレーニングのUdemyがおすすめです。

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「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム

最近友人と、「ここ最近の中華系の電子製品はバカにできない」という話になりました。ひと昔は「安かろう悪かろう」というイメージをもっていましたが、最近みる中国製の製品は、パソコンやスマホ、スマートウォッチなどいろんな製品のコストパフォーマンスは、実用レベルで高いなと感じています。

アクションカメラなんかは、様々な商品がアマゾンなどを席巻しており、マーケットリーダーだったはずのGoProは苦戦しています。

Amazon.co.jp: アクションカメラ

GoProにみるアクションカメラ市場の現在

先日ご紹介した「マッキンゼーが予測する未来」でも、中国をはじめ様々な新興都市が勃興してきているというのを読み、新興都市の動向に興味を持ったところでした。

そんな時にこの本を知り、深センがどのようにエコシステムを形成してきたのかを、理解したいと思ったのです。

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本書は、実際に深センにある中国企業と携わり、最後には中国で起業した著者が、実体験をベースに深センのこれまでの発展と現状について詳しく書いたものです。実体験をベースにしているだけあって、非常にリアリティかつ詳細で、実態を理解するのに適した内容でした。

 

本書を読んだ感想ポイント

深センの成長は、著者のビジネスの変化と合わせて、3つのステージで紹介されています。これが、「品質の低い下請け工場」から「イノベーションを生み出すシリコンバレー」に変化するまでの流れを理解できました。

 

激安で似たような製品が大量に出現する理由

前述のアクションカメラのように、「激安で似たような商品が、様々なブランドで大量に登場しているのはなんでだろう」と不思議に思っていました。

その理由も、本書を読むとよくわかります。

「白牌/貼牌」を使えば、一切開発、製造することなく、簡単にメーカーになれてしまう。 「白牌/貼牌」は、扇風機、冷蔵庫、洗濯機といった白物家電から、パソコン、MP3プレーヤー、デジタルカメラといった電子機器製品、そして携帯電話まで対象はさまざまだ。最近ではホバーボード(電動スケートボード)やアクションカメラなども人気を集めている。技術が一般化し、大企業以外でも製造できる状況になれば、無数のメーカーが白牌を怒濤の勢いで作り出す。

深センが築き上げてきた、誰でも真似しやすくて、安く調達できるエコシステムが存在しており、誰でも簡単にハードウェアメーカーになれるのです。

 

中国は商取引としては未成熟だが、一方で日本はニッチな国になっている

本書の中では、著者が中国の商慣習や労働者の取り扱いについて苦戦する様が描かれています。これを読むと、日本と比べて契約等が十分に成立しない社会であることがわかります。

しかし中国企業はというと、契約書などなんの意味も持たず、仕様も守らない。納期に対する責任感もない。途中で価格を変えることもザラだ。しかもこちらが主張すると逆ギレしてすべてをひっくり返そうとしてくる……。付き合うには大変な相手だった。  支払いもそうだ。台湾や香港の相手には100%L/C(信用状)で取引していたが、中国相手では現金でなければ商売ができない。手付金を払わなければ発注できないし、途中で関係がこじれて協業がおじゃんになると、その手付金は返ってこない。もちろん返さない中国企業の違法行為なのだが、裁判をしても外国人が勝つことは困難と八方塞がりだった。

一方で、日本は独自の商慣習やルールが存在しており、ニッチな国という姿が浮かび上がります。それによって、世界の市場から相手にされなくなる可能性があるんではないかと感じました。

もう1つの悩みは、中国企業が日本市場向けの案件を嫌がるようになってきたことだった。日本向けは品質要求がべらぼうに高い上に、日本にしかないガラパゴス的な規制が多い。納期もうるさい。それでいて市場は小さいので数ははけない。面倒な割に儲からない日本向け案件はやらないという工場が増えつつあった

「新興国の工場は品質が低い」という目線で見ていたら、逆に日本は「面倒な市場」という捉え方をされているんだなと思うと、世界の大きな流れを見失わないようにしなければいけないと思いますね。

 

深センはイノベーションを創出する場所になっている

僕の意識は、「最近中国の製品も品質が良くなってきたな」という程度で止まっていましたが、最近はそういうステージすら抜け出して、イノベーションを起こす場所に進化しているということを学べました。

深センにある企業では、アリババと並んで中国トップ企業と言われるテンセントや、ドローンで7割程度のシェアを持つと言われるDJIなど、すでに世界的に地名どの高い企業が拠点を置いています。

Category:深センの企業 – Wikipedia

 

まとめ

マッキンゼーが予測する未来」を読んだ時も思いましたが、世界は確実に変化してきており、数年前の常識やイメージは、足かせになるかもと感じています。

深センの勢いはこれからも止まらないでしょう。一方で日本は成熟した都市として衰退をしていくのかもしれません。深セン、一度見て見たくなりましたね。

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関連本

マッキンゼーの予測する未来

新興都市の隆盛は、これから本格化するというのがよくわかる本です。

【書評】マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

【書評】マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

新年は、普段のことを忘れて、未来や世界のことに思いを巡らす良い機会です。そんな折に、ちょうどマッキンゼーが書いた未来に関する本があったので、ご紹介です。

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本書は、マッキンゼーの経営および世界経済の研究部門である、MGI(マッキンゼー・グローバル・インスティテュート)のディレクターであるコンサルタント3名による未来予測本です。

 

これからの日本の位置付けを再考するために読む本

経済的な数値をみれば、日本は経済的に成熟した国に該当します。欧米や日本などの先進国が経済的な成長を徐々に停滞させていく中で、これからは世界の経済は新興国へ中心がシフトしていきます。

2010年から2025年の間、世界のGDPの成長のほぼ半分が、新興国の440都市により生み出されると予測される。こうした都市の95%は中小規模の都市であり、西欧企業の経営者はその名前すら聞いたこともなければ、地図でどこにあるのか指し示すこともできない都市である。

そんな世界の状況でどうビジネスを考えるか、自分の働き方や生き方をどう捉えるかを考えるきっかけになることが、本書を読む大きなメリットです。

 

これからのビジネスを決める潮流を知る

今後世界を取り巻く破壊的なトレンドとして4つ紹介されていますが、この記事ではそのうち特に2つに注目します。

 

新興国の都市化が進む

まず一つ目は、「新興国の都市化」です。

これからは、新興国の都市化が急速に進んでいきます。この本を読んでいても、全然知らない都市の名前がたくさん登場していました。

ヨーロッパとアメリカの都市化が18世紀と19世紀に起こり、ラテンアメリカの都市化が20世紀後半であったのに対し、それぞれ10億人以上の人口を擁する中国とインドは、現在がまさに都市への人口移動の真っ最中なのである。 中国の李克強首相はこう語っている。「都市化は、単なる都市住民の増加や都市地域の拡大ではない。もっと重要なことは、産業構造、雇用、住環境それに社会保障といったものすべてを、地方型から都市型へと変えなければならないということなのです」

 

これによって、社会の様々な構成要素が変化していきます。また今までは有名でなかった新しい都市が、ビジネスを活況させることになるでしょう。それは間違いなく日本ではありません。

どの都市からどのようなイノベーションが生まれるか。どの都市を戦略的に重要な拠点と定めるか、どのような人材をその都市から獲得するか。考える事はたくさんあります。最近だと、中国の深センが「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれていますが、そのように新しい勢いある都市が、今後もいろんな都市で発生するでしょう。

また、新興国の都市が発展することで、大量の人たちの所得が増えて、中間層になります。

2012年に世界人口が70億人を超えたときには、大きな論争が湧き起こった。だが、わずか35年の間に、世界の消費者層に30億人が加わったことのほうが、はるかに重要な進歩の道程である。(注12) このことは、1960年代半ば当時に地球上にいた全人類の人口と同じ数の人々が消費者層に加わった、ということなのだから。(注13) ドイツ銀行のグローバル・ストラテジスト、サンジーブ・サンヤルはこう指摘している。「次の20年間について真実を語ると、新興国が中流の地位を獲得することだ。もちろん他の新興地域も同じような移行を果たすだろうが、この変身の圧倒的主役はアジアだろう」(注14)

 

これだけ大量の人たちが消費する社会になると言う事は、ビジネスのトレンドも大きく変わるでしょう。そしてその中心地はアジアなのですね。

 

世界的に高齢化が進む

高齢化は日本の専売特許だと思っていましたが、今後の人口動態の予測では、世界中の人口が高齢化に向かうようです。

世界を変える第3の力は、人口動態の変化である。簡単に言ってしまえば、人類の平均年齢が上昇してきているのだ。出生率は低下し、世界人口は劇的に老化してきている。先進工業国では、人口の老齢化がもう数年前から顕著となってきている。日本とロシアでは、何年か前から人口が減少に転じている。この人口減少という現象は、いまや中国にまで拡大し、もうすぐラテンアメリカ全体に広がるだろう。

 

ここから言える事は、社員と顧客が高齢化していくということです。

顧客サービスは、高齢者に合わせたものに変化していくことが重要になると書かれています。イオンモールや富士通のらくらくフォンなど、日本の事例が多く登場していました。

また、社員の高齢化についても考える必要があります。

高齢になり、必ずしもフルタイムで働くことが魅力的だとは考えない社員が、社内から次第に減少していくことに対処し、彼らを企業内に取り込むためには、企業のほうがグレーゾーンの働き方に慣れていかなくてはならない。明確な線引きではなく一定の幅のある働き方を許容すれば、社員と会社を互いにつなぎ止めておくことができるだろう。だが、その条件は、年配社員のほうに魅力的なものにする必要がある。

 

今は日本で働き方改革が叫ばれ、人材確保や高齢者の活用が叫ばれていますが、この流れは今後、様々な国でも発生していきます。

これらを考えると、「日本は課題先進国」とはうまく言ったもんだなと再認識します。

 

自分のビジネスやキャリアの在り方を考えよう

それ以外にも、技術革新やグローバル化の進展など、とても多い事実とヒントが本書では取り上げられていました。

個人的にはやはり、これからは新興国の都市がビジネスの中心になることと、世界でも高齢化が進み、日本は課題先進国としていろいろなネタを持っているという事が印象に残りました。

後は、これらを自分のビジネスやキャリアにどう活かすかは自分次第です。最後にキャリア形成についても、少し触れておきます。

労働市場は、企業ほどには柔軟性が高くないことが証明されてしまった。労働市場が機能しなくなる一連の麻痺が生じたのを私たちは観察してきている。繰り返し行われる事務作業や、工場の作業プロセスは自動化されてきた。一方では低賃金の手作業による職種の需要があり、もう一方では高賃金・高スキルの職種の人材が求められるという二極分化が、労働市場で着実に進行してきたからである。そして、この二極分化の中間にいた労働者の職が、技術革新の進行と新興国との競争とにより蝕まれてきたのだ。

 

LIFE SHIFT」でも述べられていましたが、これから長い労働人生の中で、同じ職業や同じスキルで生き残っていくことが難しくなっていくでしょう。そのような状況で、技術革新やそれに応じて変化していく社会でも楽しく働けるように、日ごろから自分のスキルや戦う場所を考えておく必要があるのです。

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関連本

SALES GROWTH

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同じくマッキンゼーが出している、最近のトレンドを踏まえたセールス活動のあり方を書いています。今読んでいますが、セールスの重要な変化や具体的な取り組みが豊富に書かれていて、セールスを考える人には多くのヒントが含まれています。「デジタルマーケティングの教科書」と合わせて読むと良いと思います。

最近聞くデジタルマーケティングって何?

LIFE SHIFT

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キャリア形成を考える上では、この本は大きな刺激をくれるはずです。これからの働き方や企業の求められる対応人事制度など、本書と共通する部分が多いです。

2017年に向けて読む一冊:100年ライフを読んで人生プランを考えよう

 

今年買ってよかったもの(2017年版)

今年も勝ってよかったものをおさらいしておきたいと思います。

 

Withings スマートウォッチ Activité Steel

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今年は個人的にスマートウォッチ元年でした。初めて手を出したスマートウォッチが、結構使いやすく今でも愛用しています。

最初はPebble Time 2を考えていましたが、注文直後にPebbleが買収され、販売が中止になると言う事態には遭遇しました。

WithingsのActive Steel HRを購入して、生活が大きく改善された

ちなみに、WithingsもNokiaに買収され、今はNokiaブランドで販売されています。

 

スマート体重計Withings Body Cardio

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スマートウォッチで歩数等を測り始めると、徐々に健康に目覚め、今度は同じWithingsのスマート体重計に手を出してしまいました。これも今でも利用しています。やはり計ると、自分の体調や健康管理に意識が向くのでいいですね。

スマート体重計Withings Body Cardioを買ったので、自分の体を楽しく管理します

 

Fire HD 8 タブレット

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Kindle Fireは以前から持っていましたが、今年は7インチではなく8インチのものに変えてみました。というのも、7インチは動きがもっさりしていてイライラして使わなくなってしまっていたんですよね。

8インチは動きが軽快だというのをどこかで読んで、試しに買ってみたところ、確かに動きはスムーズで今のところストレスは全然ありません。タブレットを活用したい方は、コスパとしては8インチの方がお勧めです。

 

Panasonic LUMIX GX7

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久々にカメラを買い替えました。最近はミラーレス一眼の方が、性能も上がって、コストも低く、人気があるようです。写真を撮ることの喜びを、カメラを買い換えてまた思い出しました。GX7のフォルムも好きです。

コンパクトカメラの台数激減。これからのカメラは何を買うべきか

 

Amazon Echo

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今年はスマートスピーカーが注目された年でした。Amazon Echoが我が家にやってきてからというもの、大活躍しています。使わない日はない位ですね。今後はスマートホームも少しずつ取り入れていきたいなと思っています。

スマートスピーカーのAmazon Echoを買ったら、生活に欠かせないものになった

 

Bluetoothイヤホン Soundpeats Q30

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AirPodsが登場してから完全ワイヤレスのイヤホンが注目されていますが、まだ値段がこなれていない感じがしたので、SoundpeatsのBluetoothイヤホンを買いました。音声的には全然問題ないですし、コストも非常に低くて満足しています。今度買い換えるならAnkerの新製品かなぁと思っていますが。

価格.com – アンカー、完全ワイヤレスイヤホン「Zolo Liberty」を12/24発売

 

格安SIM

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モノではありませんが、格安SIMに切り替えました。毎月の固定費は確実に下がったので満足しています。通信の品質なども、特にストレスを感じる場面はないので不満もありません。今後のキャリアがどういうサービスを展開していくのかわかりませんが、今のところ格安SIMのサービスで満足していると言う状況です。

格安SIMの市場規模は拡大中。キャリアから乗り換えても特に不便はありませんでした

 

個人的には人生を豊かにしてくれたり、自分の生産性を上げてくれるものを買うのが好きなので、来年以降もそういうものを追求していきたいと思います。今年はそれほど多くなかった印象もありますが。

では、また来年。

今年読んで、自分の考え方を変えてくれた本(2017年版)

今年も残りあとわずかになりました。1年を振り返って、読んだ本の中でお勧めしたいものをおさらいしていきます。

 

ライフシフト

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今年の初めに読み、今後の働き方やキャリア形成を深く考えさせられた一冊です。自分の働き方を大きく見つめ直すきっかけになりました。

2017年に向けて読む一冊:100年ライフを読んで人生プランを考えよう

 

鬼速PDCA

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定期的に自分の行動をKPI化して管理してみようと思った一冊。自分で行動管理をするようになりました。

 

HIGH OUTPUT MANAGEMENT

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管理ってこうやって行うものなんだって、改めて考えるきっかけになりました。組織マネジメントは奥が深い。

管理職は必読。インテル経営者の組織管理ノウハウ「HIGHOUTPUT MANAGEMENT」

 

SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法

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Googleベンチャーズが取り組んでいる、クイックな仕事の立ち上げ方法です。新しい企画を考えるときに、この方法を思い出します。

新しいアイデアを素早く生み出し検証するためのアプローチとは?

 

興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話

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ヒストリエを読み始めて、そのままアレクサンドロスの歴史を知りたくなったので買った。非常に短い生涯の中で、大きな成果を残したことの要因や、その後の歴史を知ると、いろいろ考えさせられますなあ。

 

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

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文句なしで、これが今年No.1。人類の長い歴史を俯瞰的に捉え、これからどういう風に歩むべきか、人類がどういう風に社会を形成すべきかを考えさせてくれる1冊です。人の特性や行動パターンを、新しい視点で捉えるきっかけになりました。

マジでおすすめ。「サピエンス全史」は人間の本質や今の社会の仕組みを新しい視点で理解できる

 

生涯投資家

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村上世彰氏の自伝。久々に表舞台に登場した感がありましたが、非常に濃厚な1冊で、モチベーションが上がりました。

【書評】生涯投資家

 

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

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以前から読んでいた「決算が読めるようになるノート」の著者の本。財務分析をどのように行うのか、決算資料から事業構造をどう読み取るのかという点で、とても新しい視野を与えてくれました。

 

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

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科学的な健康ブームが続いていますが、この本に触発されて少し運動するようになりました。今でも一進一退ではありますが。

自分の体のためだけでなく、組織のためになる。健康リテラシーを高めよう

 

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

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この本を読んだおかげで、ベットにスマホを持ち込むことがなくなりました。睡眠は継続的にパフォーマンスを出すために非常に重要です。

 

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

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情報化社会の中で、生き残っていくためには、他人と違う部分をどうやって創出していくかが重要になってきます。そのような特性をどうやって身に付けていくのか、この本で改めて考えさせられました。

【書評】ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

 

残酷すぎる成功法則

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自己啓発本の中でも、少し系統が違う科学的なアプローチから説いた本です。三叉読み尽くした方でも楽しめる一札でしょう。

久々に読んだ自己啓発書。ありきたりじゃない「残酷すぎる成功法則」

 

SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。

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起業家の創業本をを久々に見ましたが、やはりこういう類のものは暑くなりますね。

ナイキの創業物語。Shoe Dogは熱い気持ちになる

 

デジタルマーケティングの教科書

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最新のマーケティングと言う観点で行けば、やはりデジタルは外せないでしょう。勉強しましょう。

最近聞くデジタルマーケティングって何?

 

以上です。いろいろおもしろかったですが、サピエンス全史ライフシフトが、個人的には強く刺激されました。

良いな年末年始を。

ナイキの創業物語。Shoe Dogは熱い気持ちになる

ナイキ創業者の自伝である「Shoe Dog」を読みました。

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Nikeの創業までの流れはあまり知りませんでしたが、これを読んで「ああ、こうやって発展してきたんだ」と理解できました。

当初は最初、日本のオニツカタイガーのアメリカの販売代理店であったことや、途中からNikeと言うオリジナルブランドに進出したことも知りませんでした。

ちなみに、オニツカタイガーがアシックスの前身であることも知りませんでした。。。

さらに、エアーを入れたソールの開発など、技術開発としてもイノベーションを起こしていることも再認識しました。最新のハーバードビジネスレビューでも、ナイキがフライニットで余分な材料を出さず、人や社会に優しい製品開発をしているという記事がありました。

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そういう面からも、ナイキが挑戦的な企業であることがわかります。

 

本の内容は創業から上場するあたりまでで、起業家の物語らしく非常にダイナミックで、かつ小説みたいな細かい描写になっているのが特徴です。ほんと細かいところまでよく覚えてるなぁと感心する位です。

創業の苦しみや発展の戸惑いなど、様々描かれていて読んでいて引き込まれますね。

例えば創業してちょっとした後の、このような葛藤とか。

1962年のあの日の朝、私は自分にこう言い聞かせた。馬鹿げたアイディアだと言いたい連中には、そう言わせておけ……走り続けろ。立ち止まるな。目標に到達するまで、止まることなど考えるな。〝そこ〟がどこにあるのかも考えるな。何が起ころうと立ち止まるな。

 

こういう熱い言葉も、とても感情を刺激されます。

他人のためになんて働きたくない。自分だけのもの、「これを作ったのは僕だ」と指さして言えるものを作りたい。自分の人生を有意義にする方法はそれしかないんだ。

 

ナイキは今でも成長しているグローバル企業です。

その創業からここまでに至る土台が、どういう悪戦苦闘のなかで築かれたのかがわかります。知らずと熱い気持ちになるでしょう。こんな感じに。

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