自分らしく、かつ周りと共に生きてゆく3つのコツ

この本は、30代や40代の人は、あまり読まない方がいいかもしれない。それぐらい、人生に関わる重要な考えが詰まっているし、「もっと若いうちにこうしとけばよかった」みたいなことを感じるかもしれないから。

この本を読んで、今の学校の教育(少なくとも自分が受けた教育)っていうのは面白くないよなーと、改めて思ってしまう。本の中で「協調と同調は違う」という内容があるのだが、まさにこの点が、人間性の面白さを取り除いてしまっている気がする。 (ちなみにYahoo!辞書で調べてみると、同調は「他人の意見・主張などに賛同すること、協調は「利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと」。)

そうすることで、自然と同一の価値観を植え付けられ、型にはまった人生を歩んでいく(本の中ではこれを、「定置網にかかる」と言っている。的確な表現だな)。こうなってしまうと、人生がつまらなくても、努力の仕方がわからず、状況を打破できないまま無惨に時間だけがすぎてゆく。

というわけで、自分らしく、かつ周りと共に生きてゆくコツ。それは、

  • 群れから一歩外に出てみましょう。大勢が言っていることは間違っているかもしれません。
  • 何でもいいので、新しいことをやってみましょう。失敗したときは、気楽に他人のせいにして、次のことを考えましょう。
  • 他人と自分が違うからといって、共に生きていくことができないわけではありません。むしろ、自分が周囲に貢献できることを考えましょう。そうすれば、おのずと周囲から必要とされます。

ちなみに、前々から思っていたことではあったが、この本が最後の一押しになり、新聞購読をやめた。

何のためにインプットを得ているのか

「知的ストレッチ入門」を読んで、思いを新たにしたことがある。それは「自分は日々何のためにインプットを得ているのか」を考えて、アウトプットにつなげていこう、ということだ。

「読書をする」と言っても、論文を書くために読むのと、娯楽のために小説を読むのとでは、明らかな違いがある。それはインプットの先にアウトプットがあるかないか、である。

思い返せば、日々いろんなインプットを得て、アウトプットにも結びつけず「消費」しているがたくさんある。そういうものがあっても良いと思うが、それでもその違いや自分の中で明確に意識して過ごすことには、無自覚であることと大きな違いがあると思うのだ。

インプットとして得たものは何らかのアウトプットを出す。逆に言えば、アウトプットに結びつくようなインプットを集めることが、結果を出す上で重要なことだと、改めて思った。

 

その他にもいろいろ、知的ストレッチをするための考え方、tipsが実践的な内容でまとめられている。個人的に目新しいものは少なかったけど、入門書としてはよいと思う。

世界の貧困をなくすための50の質問

人のイメージというのは、怖いものだ。最初に刷り込まれたら、なかなか気づかないのだから。

 

貧困の問題はどこにあるのだろう。いろんな理由があって、それは国や地域ごとにも違うのだろう。だけど、大きな原因のひとつが金銭であることは間違いない。

この本を読むと、IMFや世界銀行は、わざと間違った方向に導いているんじゃないかと思ってしまうぐらい、変な状態だ。変な方向に導いている。 完済の見込みがない借金をズルズル引っぱり、「資本の原理」の名の下に、金を絞りとり続ける。

その結果、今では先進国から途上国への援助額より、途上国から先進国への返済額の方が多くなっているのだそうだ。これはどう考えてもおかしい。世界の富は、先進国に集中しているというのに。 (先進国側の道徳心を疑ってしまうけれども)「資本の原理」に身を委ねすぎると、「市場の失敗」を招く、というのがここでも当てはまるのだろう。

「神の手」は完璧ではないことを既に人類は知っているはずなのだから、軌道を修正する仕組みも作れるはずなのだ。本来はそれがIMFや世銀になるはずなのだが、それが先進国の思惑で動いてしまっていて、その背後には市場の大資本がいる。何とも正しい方向への身動きが取りづらい仕組みになってしまってんだなーと、違う意味で感心してしまった。 こうなってしまうと、今のIMFや世銀そのものの仕組みを変えてしまう大改革や新組織が必要なのか?それともNGOや財団を含めた民間組織の力も、世界を変える活力源になれるのだろうか。

 

最初はあっけなく簡単で、やや退屈さを感じるが、後半に進むにつれて貧困の本質があぶり出されている感覚が得られる。

海外で日本語を入力するツール

しばらく海外に行ってました。海外滞在時に意外に困るのが、海外のPCって日本語入力できないのね(考えてみれば当然だけど)。
で、入力可能にするためにはPCに日本語入力用のIMEをインストールする、という方法があるんだけど、これはこれで面倒だ。
最も簡単で、今回の滞在時によく使ったのは、Webツール。ネットにさえつながっていれば、どんなPCだろうと日本語入力できるツールがある。

http://ajaxime.chasen.org/

Ajax IME: Web-based Japanese Input Method via kwout

一度入力した後、コピーして貼付けるのはやや面倒だけど、ネットさえつながればどこでも使えるメリットは大きいね。

JUGEMテーマ:コンピュータ

習慣作りを助けるWebツール

ちゃんと自分を着実に向上させていくのに必要なのは、日々の習慣だ。過去に、Excelで習慣を記録するマクロを作成したが、Macユーザになったし、どうしたもんかと考えていたら、自分で作成した習慣の達成を記録するWebツールを知った。それがHabitlizer。

まず自分で習慣を作成。なんでも良い。それを毎日5段階で評価していくだけ。その習慣がトータルでどの程度達成しているかも、ちゃんと教えてくれる。記録がストップしたら、メールにリマインドもしてくれる憎い奴。これでちゃんと習慣が定着するといいなー。

ネタ元はここです。毎日の習慣作りを支援する Habitizer

汚職と貧困に、相関性はない

「貧困の終焉」を読んでいて、思ったことをつらつらと書いてみる。貧困国の実情が書いてあったのだが、どう考えても自力解決が難しい。それがありありと伝わってくる。本当に抜け出せないのだ、きっと。読んでいても泥沼にはまったようなどうしようもない感覚を覚える。

ではどうするか。援助を求めるのだ。具体的には、資本や物資を援助してもらう。過去の債務を帳消しにしてもらう。そうやって始めて、貧困脱出・自立の第一歩を歩み始める。

だけど先進国は、貧困国は汚職にまみれていて、どうせ悪徳代官の懐に入るだけだから、援助しない、とくる。約束も守らないし。みたいな。それに対し、ちゃんと意識はしたことはないとしても、潜在意識の中で納得感を持っていた。自分としては。

しかし、この本を読めば、それは表面だけを見た思いこみだと気づく。 発展途上国と言われている国はたくさんあるが、その中でも貧困の程度には差がある。現在は総じて、アジアの方がアフリカより経済は発展しつつあると言えると思うが、汚職撲滅に積極的に取り組んでいるのはアフリカの方なのだそうだ。 ということは、先進国がいい言い訳に使っているだけなんじゃないのかと思ってしまう。自分たちのためにお金を使いたいから。「汚職があるから積極的融資はしない。だけど、過去に貸した微少な金額は、ちゃんと利息を付けて返してね。これ、世界のルールだから。」となっているように思えてしょうがない。

これでは貧困は解消しない。自立だってしない。経済がゼロサムじゃないなんてことは、経済学の最初に学ぶことだ。貧困国だって経済が発展すれば、立派な貿易相手国になりうる。商売の相手になるのだ。貧困国を援助するってことは、そういう可能性を含んでいるのに。

この本では、アフリカの貧困層といわれる農村が、自立の一歩を歩み出すまでに必要な援助の額を試算している。と、同時に、アメリカが近年戦争で使った額もはじき出している。これを比較して考えると、やりきれなくなる。 久々に本当に良い本に出会った。世界の現状も、これから世界が向かう方向についても、経済や政治や個人の精神などいろんな面から示してくれる。ちょっと分厚いけど、後半なんて一気に読んだ。こういう分野に興味がある人は、必ず読んだ方が良いと推奨できるぐらいの良書。

話すことが苦手な人におすすめな映画

しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組) 浅草の落語家(二枚目)が、話し方教室を始める物語。タイガー&ドラゴンあたりから、落語が流行っている気がするが、やはり話すことというのは、極めると「芸」になるのだなーと、改めて思う。 少し一般的な話に広げると、やはり話すことというのは、準備をちゃんとしましょうねってことなんですよ。 落語家はひとつの噺を披露するまでに、内容を覚えて、表現を磨いて、何日もかけてやっと人前で披露する。 プレゼンがうまいことで有名なスティーブ・ジョブズだって、MacWorldの前には念入りにスライドや音楽のタイミングまで組み立てて、確認を行うそうだ。 自分も仕事で打ち合わせすることがあるが、上司に打ち合わせ前に言われたことは、「自分が話す内容については、ちゃんと事前に準備しろ。内容を把握することはもちろん、どういう言葉を選ぶかを考え、それをスムーズにしゃべれるように練習しろ。可能な限り想定される質問への回答も考えておけ。」だ。 そうやって少しずつ練習を重ねていくと、心の余裕も生まれ、アドリブがきくようにもなる。これはどんな人でも、得意・不得意はあるだろうが、辿る道は同じだと思う。 だから、準備をちゃんとすれば、「芸」とまではいかないまでも、自分が思うことは、今よりは相手に伝わるのだ。 そんなことをこの映画を見て思った次第。舞台になってる浅草の雰囲気がまた良い。

切なさ漂う伊坂作品

アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎の原作小説を映画化。全体的にはミステリータッチで、前半は謎だらけのまま展開が進む。 だけど、後半は話が流れてゆき、その話を包み込む、何とも言えない切なさがやりきれなくて、その感覚が個人的にはすごい好きだ。 伊坂作品は好きだけど、その感覚がうまく出ている。主題歌のボブ・ディランも、この哀愁を出す一役を買っている。

フラット化する世界がiTunes Uに

フラット化する世界を過去に読んだが、今後の世界構造がどんな風に変化していくか、理解しやすかった記憶がある。その本が、最近加筆して再出版されているらしい。

でも、そんなことはさておき、iTunes Uで、このフラット化する世界の著者がMITで講演した様子が公開されている。

興味ある人は、ぜひダウンロードを。

 

ESL Podcastがいい感じ

英語の勉強をもっと真剣にやらなければ。

そう思いつつ、あまり進捗は芳しくない。。。。

iTunes Uを聞こうといろいろダウンロードしたが、やはり難しい。

初心に戻って、聞きやすいものから聞くことにしよう。

と思っていた矢先、

英語の勉強したい人はiknowよりESL Podcast聞こうぜ」で、

ESL Podcastを知った。感謝です。

これは確かに良い感じだ。

第二外国語として英語を学習する人向けに作られていて、

英会話のボキャブラリを増やすためにコンテンツが作成されている。

しかも、最初はゆっくり、そして語彙の説明、最後にネイティブのスピードで、

みたいな感じで、構成されていて、聞きやすいのだ。

極めつけは、スクリプトも同時にダウンロードできる。

自分はiPod classicを使っているが、スクリプトも表示できるので、

知らない単語とか出てきた場合は、文字で確認するようにしている。

ここまでやってくれると、

英語を勉強しない言い訳が減るなー。。。。がんばろう。