3Dプリンターがどんどん安くなってる!これから普及していくでしょう

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3Dプリンターがすごい安くなってる!

3Dプリンターは、正直まだまだ高いと思っていました。本格的に普及するのはもう少し後だろうなーと。

 

しかし!2万円を切る3DプリンターがKickstarterに出ていました。Tikoという製品です。

Tiko – The Unibody 3D Printer by Tiko 3D — Kickstarter

[browser-shot url=”https://www.kickstarter.com/projects/tiko3d/tiko-the-unibody-3d-printer” width=”600″ height=”450″]

いいですねー。早期の割引はなくなっていますが、それでも179ドルで購入可能です。GIGAZINEでも日本語で詳しく紹介されています。

約2万円で高精度な出力を楽しめるユニボディ3Dプリンター「TIKO」 – GIGAZINE

 

3Dプリンターは確実に注目されていて、グーグルトレンドでみても、ここ2年ぐらいで急速に検索されるようになってます。

3dprinter

 

どんなものがプリントできるようになるのか、って調べてみたら、こんなサイトがありました。

3Dプリンター用のデータが無料で手に入るサイト2015年版 | 3D Magazine by 3D Navi
3Dプリント可能なデータがダウンロードできるサイトまとめ
ぞくぞく登場!3Dプリンター用データ共有サイトがアツい – NAVER まとめ

これ見てると、いろいろ夢が膨らみますねー。

以前Twitterで紹介したドローンも3Dプリンターの情報が公開されてましたしね。

 

 

材料はどうするんだろ?と思ったら、Amazonで売られてました。多分、これです。同じような製品がたくさんありますね。これなら、プリンター買った後の材料の調達にも困らなさそうです。

 

いやー買おうかどうか悩みます。締め切りが5/1なので、もう少し考えますかねえ。

「J-SaaS」の後に台頭する、中小企業向けクラウドサービス

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もう「J-SaaS」という言葉自体が忘れられてると思っていましたが、未だにこのブログには「J-SaaS」というキーワードで以下の記事にたどり着く人がいます。

https://synapse-diary.com/?p=434

あんまり忘れられていないんですかね?というわけで、J-SaaS以降の中小企業クラウドの動向を書いておこうと思います。

 

「J-SaaS」はどうなった?

J-SaaSというのは、経済産業省が始めた中小企業向けのクラウドサービスでした。財務会計とか給与計算とか、業務系のアプリケーションをクラウド上から安く提供することで、中小企業のIT導入を促進させようとしたものです。

J-SaaSは2009年に始まりましたが、予想したより普及が進まなかったのか、当初の予定通りだったのかはわかりませんが、2010年に富士通に引き継がれました。今は「azmarche」というサービスが展開されています。

富士通、中小向けSaaSサイト「J-SaaS」の運営を引き継ぎ-さらなるサービスの拡充目指す – クラウド Watch

[browser-shot url=”http://azmarche.com/” width=”600″ height=”450″]http://azmarche.com/[/browser-shot]

 

J-SaaSはうまくいかなかったけど、クラウド化の流れは止まらない

J-SaaSは事業としてはうまくいかなかったかもしれませんが、ITトレンドでみればITサービスがクラウド化しているのは間違いありません。中小企業白書でもその点が調査・分析されていて、大手をはじめいろんな分野で、IT投資先はクラウドサービスに移ってきています。

cloud

(中小企業白書2013年版「3 クラウド・コンピューティング利用の現状と課題」から引用)

大企業では27%が既に導入済みで、「関心がある」まで含めると7割近くになっています。一方で中小企業は「関心がある」まで含めても3割強です。

クラウド化の流れは個人的には不可逆だと思っていて、キーは「どこまでクラウドが普及するのか」という点と、「どれぐらいのスピードで普及が進むのか」だと考えています。

 

Kintone vs Zoho

ここからは相当主観になります。

今このジャンルでメジャーどころなのだと、サイボウズが展開する「Kintone」でしょうか。プログラミング不要というセールスポイントが売りで、Excelを拡張させたような業務アプリを簡単に作れる、という内容になっています。

[browser-shot url=”https://kintone.cybozu.com/jp/ ” width=”600″ height=”450″]https://kintone.cybozu.com/jp/ [/browser-shot]

サイボウズはグループウェアで有名ですが、最近はクラウドサービスへの投資に積極的で、売上も伸びてきています。

cybozu

(サイボウズ2014年12月期決算資料から抜粋)

 

また、競合としてZohoもありますね。海外発のサービスということで、少し抵抗があるのかもしれません。

[browser-shot url=”http://www.zoho.jp/” width=”600″ height=”450″]http://www.zoho.jp/[/browser-shot]

サイボウズkintoneよりはるかにコスパが良いZOHO Creatorが日本企業で検討されない理由 | 愛と苦悩の日記

 

ただ、SimilarWebで見る限りだと、Zohoの方が訪問者数がやや多い感じですね。B2Bのサービスなので、訪問者数だけでシェアを見るのは難しいと思いますが。

 

IT投資というのは、企業の効率化のキーになるのですが、これまでのトレンドをみると、こういう新技術・新サービスは大企業で利用され、中堅企業→小規模企業という流れで進む傾向が顕著です。今後も利用されていくでしょう。

そういう意味で、J-SaaSは方向性としては間違っていなかったのだと思います。ただ、中小企業へのIT導入はまだまだハードルが高く、思ったより普及スピードが遅かったということでしょうか。

ソフトバンクのPepperは初回生産が1分で完売。注目される理由はなにか?

ソフトバンクの「Pepper」が初回生産として300台発売され、即時完売になったそうです。

ロボット「Pepper」の初回生産分、1分で完売 抽選販売に – ITmedia ニュース

 

「販売するだけで原価割れ」と言われているPepper。今回は300台だけですが、いろんな意味で今後ロボット領域をリードしていくことになるのだと見ています。

 

パソコン→スマートフォン→ロボット?

人の多くが保有する機器として、これまでパソコンやスマートフォンがありました。それぞれで覇権を握れるかが、会社の生命線に関わってきます。パソコンであれば、MicrosoftやIntelが躍進しました。スマートフォンではAppleとAndroidがシェアの9割以上を握っています。

そして、次のプラットフォーム争奪はロボットと言われています。特に特定の作業を人の代わりに行うような従来の産業用ロボットではなく、学習能力が高く、人とコミュニケーションできるロボットです。それは、ビッグデータ・機械学習・人口知能という、情報技術の進展がこの領域に迫っているからであり、新しいニーズを掘り起こすだろうと期待されているからです。

 

ソフトバンクは早い段階で、Pepperをオープンプラットフォームにすることを発表していました。SDKやAPIを開放し、いろんな開発者がPepperを通じて様々な機能やサービスを提供できるようにしているのです。(今回の販売も開発者向けでした。)

Pepper(ペッパー)のクリエーターになろう! | 特集 | ロボット | ソフトバンク

 

実際のAPIの利用例も登場しています。

PepperのAPIを使って年齢認識 – Qiita

 

プラットフォーム戦略は、先行者優位になります。ソフトバンクは、Pepperでこのロボット分野でプラットフォームを握ることを目的にしています。

 

ロボット自らが考え、コミュニケーションする

人工知能の領域の進展は最近凄まじいものがあります。単純に何かを識別したり判定するだけでなく、「ディープラーニング」という、機械が膨大な情報量から「概念」を抽出することにも成功しています。

【連載企画】今世界で注目を集める「ディープラーニング」とはなにか | O2O イノベーションラボ

少し前に、Googleが膨大な画像から「猫」という抽象的な概念を学習できたというニュースも話題になりました。

この人工頭脳は、ひとたびインターネットに接続して、YouTubeからランダムに選ばれた無数の画像を山のように供給されると、非常に特殊なことを行い始めた(少なくともコンピューターにとっては)。自動学習のプロセスを通して、猫を認識することを学習したのだ。人工頭脳の父であるアラン・チューリングの生誕から100年にして、機械も独習ができることを証明した。

猫を認識できるGoogleの巨大頭脳 « WIRED.jp

 

これまでは概念など抽象化が必要な作業は、人間しかできないのでは、と言われていたのです。そういう以前の認識が変わってきている状況が今なのです。

そして、それらの技術を使えば、人間と同じように考え、コミュニケーションを行えることになるのです。GoogleやFacebookも人工知能領域で研究所を創設したり、ベンチャー企業を買収して、積極的に投資しています。

最近もGoogleが、日本人からすると冗談みたいな名前の人工知能を開発したとニュースになってますね。

Google Deepmind、人工知能『DQN』を開発。レトロゲームを自力で学習、人間に勝利 – Engadget Japanese

 

ソフトバンクの「Pepper」とIBMの「Watson」が組み合わさる

Pepperが発表されたとき、IBMの「Watson」との提携も同時に発表されました。Watsonといえば、昔アメリカのクイズ番組で人間に勝利して有名になった、人工知能の代名詞のようなものです。

IBM自体は、ハードウェアや半導体のコモディティ化で、サービスやデータ分析など高度なレイヤーにシフトしてきています。そして、最近はWatsonを商用化し展開することに力を入れているのです。

ソフトバンクとIBMは、Pepperの展開に合わせてWatsonを日本語対応するようです。

SoftBankとIBMが協力してWatsonに日本語を教える…その全サービスとAPIを日本語化へ – TechCrunch

 

Watsonは、シェフに料理のレシピを提案したり、銀行のコールセンターで最適な回答を見つけるなど、膨大な情報から文脈や過去の経験などを踏まえて分析する場面で利用されようとしています。

料理レシピ、銀行コールセンターにも活用…IBM、人工知能「ワトソン」のすごさ(1/2ページ) – 産経ニュース

 

Pepperもネットワーク接続で日々の会話などはクラウド管理されるようですので、そこで分析し、コミュニケーションを学習していくのでしょう。

 

 

ソフトバンクがロボット事業に進出、と聞いたときは「本当か?」と思ったのを覚えています。が、時代の流れは間違いなくロボットと人工知能に訪れようとしています。そこで覇権を握れるかは今後の動向次第だと思いますが、現時点で世界的にリードしているのは間違いないでしょう。

ソフトバンクの戦略にはいつも驚かされます。

 

「家事」は今後大きく変わっていく領域になる

最近、家事に関して興味深い記事が多く出ています。そして、この市場に大きな変化が訪れようとしてるんじゃないでしょうか。

 

スマートハウスはどこまで家事を楽にしてくれるか

最近、「スマートハウス」という領域が少しずつ拡大されています。以前、これが今後ITトレンドになるよって記事を書きました。

スマートハウスはいろんな企業にとってビジネスチャンスになる

 

要はIoT(Internet of Things)の延長として、家に取り付けたセンサーやロボットとスマホやPCなどが連動して、これまで人がやっていた作業をもっと効率的に、快適に行おうという流れです。

AppleやGoogleがこの領域には結構熱心で、ベンチャーを買ったりして本格的な市場展開を狙っているような動きがあります。

今のところ、実用的で普及期を迎えているのが「ロボット掃除機」でしょうかね。これまで縮小してきた掃除機市場が、ロボット掃除機によって増加に転じたというレポートもあります。

2018年には90万台市場に:ロボット掃除機、シェアの7割超を「ルンバ」が占める – Business Media 誠

 

そして、僕もつい先日ロボット掃除機を買いました。これです。

とても安いものですし、あまり賢い機能がついてるわけではありませんが、勝手に掃除してくれて、終わってみてみるとホコリがたくさん入っています。自分は何もしなくても掃除してくれる気楽さ、そして掃除以外の作業に時間を充てられる有意義さを、ロボット掃除機は与えてくれます。

ということで、スマートハウスの流れは今後も進んでいくと思います。その中で、従来からやってる家事の負担を、どれぐらい緩和してくれる解決策が出てくるのか、楽しみです。

 

家事のアウトソーシングはどこまで受け入れられるか

もうひとつは、家事のアウトソーシングが進みそうだ、ということです。以下の記事が少し前に話題になりましたが、

子ありの共働きで月2万円で家事全部アウトソースは難しい。ではいくらだったらできるのか?検証してみた。 | brand new Style な人生日記

 

家事をアウトソーシングする、という行為が、気軽にいろんな人が実施できるようになってきてるんじゃないでしょうか。いろんな家事代行サービスが登場してきてるようです。ちょっと前は、リクルート発でこういうサービスが生まれていました。

リクルート発!お手軽家事支援サービス「casial」 | Techable(テッカブル)

 

最近このあたりが拡大している背景として、ITと結びついてマッチングコストを下げている点が挙げられます。

宅配クリーニングサービスの「リネット」も、フロントはWebサイトでマッチングコストを下げ、全国のクリーニング工場の品質を管理することで、低コスト・高品質を実現しています。

ネット宅配クリーニング「リネット」がYJキャピタルから4億円を調達 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

今後は、どの程度コストを下げつつ、品質管理できるか、サービスエリアを拡大できるかがポイントになると思います。あと、「家」というプライバシーゾーンに人が入るという行為、「家事は女性がやるもの」という社会的イメージに、どの程度変化をもたらせられるかもポイントかな、と。

 

女性の家事時間を減らすことが経済発展につながる

OECDの調査によると、日本人男性の一日の家事に費やす時間は1時間程度で、女性と6倍もの開きがあるそうです。ちなみに、OECDの中では韓国に次いで2番目の短さですね。

housekeeping

 

(OECD「Balancing paid work, unpaid work and leisure – OECD」よりグラフ作成)

 

男性が家事を負担するということもそうですし、上で述べたような、全体として家事を効率的に、楽にしていくということは、女性が社会に参画しやすくなることにもつながります。このあたりのマインドの変化も考えるべきでしょう。

 

最後に好きな記事を貼っておきます。恐らく重要なのは、男性側のマインドと行動の変化ですよ。

 

 

今日はこのへんで。

Yahoo!カーナビを使ってみて、カーナビ機器の終わりをみた

少し前にYahooから新しいモバイルアプリとして、「Yahoo!カーナビ」が発表されていました。

Yahoo!カーナビ – 渋滞情報もデータ更新も無料のナビアプリ 1.5.1(無料)
カテゴリ: ナビゲーション, ライフスタイル
販売元: Yahoo Japan Corp. – Yahoo Japan Corporation(サイズ: 30.6 MB)
全てのバージョンの評価: (5,046件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

で、今乗ってる車が年季たってて、カーナビに搭載されてる地図情報が古くなってきたのもあり、このアプリを使ってみました。

 

シンプルな道案内なら、この無料アプリでもう十分

使い勝手とか、GPSの精度とか、音声案内のタイミングとかどうなんだろう?と思っていましたが、全然使えました。目的地の設定も検索から簡単にできますし、GPSの精度も運転に支障がありませんでした。「あと300Mで右方向です」みたいな音声案内のタイミングも特に不満なかったですね。

複数経路からの選択、複数目的地の登録などは機能としてありませんが、シンプルに目的地へ向かうという点では十分なんじゃないかと思います。最近のスマホは大画面化してきてますし、運転中に見ても特に支障ないと思います。

本気で、次車買うときにはカーナビ搭載しないかもなーと思いました。

 

カーナビ市場は縮小の一途

カーナビって昔は10万とか20万とかするぐらい高いものでした。それが、どんどんコモディティ化して価格が下がっていきました。ダッシュボードに据え付けないモノやPNDという携帯できる端末など、車と切り離した形も登場し、1万円台でも買えるようになってきました。

地図データを販売するゼンリンも、カーナビの低価格化、スマホシフトは業績に影響が出ているようです。以下は2014年3月期の決算発表資料ですが、売上・利益の減少理由としてそのような内容が記載されています。

zenrin

2014年3月期 決算説明資料より抜粋)

 

カーナビの発展を見ると、まさに「イノベーションのジレンマ」で説明されていた過程をたどっている気がしますね。ある製品が登場し、改良が加えられ、様々な機能が追加されると、いずれ市場の期待値を超えます。つまり過剰スペックになるんですね。そういう状況にある製品は、全く別のアプローチから作られた廉価な製品に市場を奪われることになります。

カーナビは、オーディオを統合したり、カーナビ画面のUIを改良してきましたが、PNDやスマホなどの廉価版に対抗するだけの「必然性」は失われたのでしょう。

 

あらゆる情報端末を取り込んでいくスマホのインパクト

それにしても、スマホのインパクトはすごいと改めて思います。情報端末をどんどん取り込んで、その市場を奪っています。ゲーム機では、ライトユーザーの市場をスマホが奪ってしまい、市場規模では家庭用ゲーム機市場を逆転しています

ゲーム機対決最終章 スマホ台頭、主戦場クラウドに  :日本経済新聞

こういうのを使えば、家庭に複数あるリモコンも不要になるようです。

他にも、情報通信や情報処理を行うたくさんの端末を、今後も取り込んでいくことでしょう。スティーブ・ジョブズは、本当にインパクトが大きい製品を作ったと改めて思いますね。

 

情報のリアルタイム性が上がってる

もうひとつ、情報のリアルタイム性のニーズが高まっています。ちょっと前なら我慢されたことも、今ならどこでもスマホで調べてインターネットから最新の情報を探すことができます。カーナビも、生活に困るということはありませんが、新しい店が地図に出てない、古い道路情報のままになっているなど、「情報が古い」という問題をスマホで解決できるようになってます。

ゲーム機も最近はインターネットに接続するようになっていますが、ハードに依存してしまうと情報がどんどん劣化してしまい、常に最新情報を持つインターネットデバイスに勝てなくなります。情報のリアルタイム性は、今後一層重要になっていくでしょう。

 

そういえば少し話がそれますが、先日発表されたWindows10も、「Windows 10へアップグレードされたならば、デバイスのサポート寿命までそれをつねに最新でセキュアにし、機能を提供し続ける」ことが発表されました。これなんかも、情報のタイムラグが発生すると、セキュリティや利便性などの面で不都合が生じることへの対応だと思います。

Appleは、デバイスを含めてコントロールしていることで、iOSのバージョンアップが早く普及するだけでなく、古いバージョンと新しいバージョンが混在しない状況を創りだしています。WindowsやAndroidはハードをベンダーに委ねているので、どうしてもバージョンなどがばらついてしまうんですようね。今回のWindows 10でそこが発表されたのは、象徴的だなと思いました。

 

というわけで、シンプルなカーナビで十分な人は、もうスマホがあれば車に搭載する必要はないですよ。

これからはドローンの時代

いろいろ新年になって予測関係の記事が出ていますが、僕もひとつ予測というか近い将来で思うことをひとつ。個人的には今年はドローンが拡大していくんだと思っています。 一昨年は電子書籍、昨年はウェアラブルが個人的にブレイクした年でした。

 

ドローンとは?

succo / Pixabay

ドローンというのは、無人飛行機のことです。

無人航空機 – Wikiwand

昔から無人飛行機はありましたが、最近はITと結びついて、手軽に高度な操作を行うことができるのが特徴になっています。

ドローン技術の進展については、このあたりの動画を見るとわかると思います。すごい進んでます。

米アマゾンがほれ込んだ スイスのドローン魔術師  :日本経済新聞

 

たくさん新しい商品が登場している

個人向けでお手軽に買えるドローンが登場してきてます。

【買ってよかった】 一万円ぐらいで買えるドローン『ローリングスパイダー』が楽しい | IDEA*IDEA

 

僕としては、このZanoが欲しいですね。KickStarterで資金を募ったところ、大幅に超過するぐらい資金が集まったというシロモノです。

スマホでカメラを調整でき自動追従モード搭載で「自撮り」に最高の小型・軽量ドローン「ZANO」 – GIGAZINE

Zanoには、これだけ小さい機体ですが優れた自動制御機能がついているそうです。これぐらい高度な機能がついて、スマホから操作できる機械が、手が届く価格で売っているのですから、時代の進化に驚きます。

上空からの自己撮りができる超小型ドローンZanoには優れた自動制御機能あり – TechCrunch

 

個人利用だけじゃなくて商用にも、アマゾンが配送に使うという話もありますし、農業の肥料散布など、様々な領域でドローンは使われるだろうと予想されています。

無人航空機「ドローン」 流通革命にとどまらないその影響 データ収集が導く「新たなフロンティア」 WEDGE Infinity(ウェッジ)

溺れる人を救うためのドローンプロジェクトが始動へ – TechCrunch

センサーを積んだドローンが空から様々な情報を集めて、新しいデータ分析などに基づくサービスも生まれるでしょう。

 

さらに今後は、このあたりの法規制も進んでいきます。

「ドローン」航空法で規制 民間企業の利用急増、事故や軍事転用を懸念 (1/2) – ITmedia ニュース

 

これからはどういう社会になる?

今後、ドローンは市場拡大を続け、雇用も創出すると予想されています。

米国際無人機協会(Association for Unmanned Vehicle Systems International:AUVSI) が発表した「ECONOMIC REPORT」によると、ドローンの市場規模は2025 年までに米国内だけでも820億ドル(約9兆6000万円)に達し、10万以上の雇用を生み出すと予測している。

「空の産業革命」をけん引するドローンの可能性–用途拡大で求められる法整備 – ZDNet Japan

「機械との競争」のTEDスピーチでは、これまでの時代では、汎用的な技術が生み出されると、いろんな領域で活用されて生産性が大きく向上してきた、と説明されています。ドローンも汎用性が高く、いろんな領域で使われていくことになるでしょう。様々な分野で生産性が向上していき、競争優位性が変わっていきます。

 

また、上記スピーチでは、生産性が向上しても雇用が生まれてきていないと言われています。今後、技術がどう使われ、そして雇用が創出されていくかは、法制度なども関係していくかもしれません。また、関係する人たちは新しい価値を探る必要があるかもしれません。ゲームチェンジャーは遠くから急にやってくると言いますしね。

ニュースを「よりわかる」ためにbyus(バイアス)を読もう

ニュース系のアプリやサービスが乱立している昨今ですが、僕は最近「byus(バイアス)」というニュースメディアをよく読んでます。

 

byus(バイアス)とは

バイアスのミッションはこうなってます(コーポレートサイトをStrilinglyで作ってるってのは、ベンチャーっぽいですなあ)。

今や誰もがTwitterやブログ等で簡単に情報発信をできるようになりました。 しかし同時に、情報が溢れ、GoogleやTwitterで得られる情報は、 声の大きいマスメディアや自分の嗜好に合った情報がほとんどです。   世界には声の小さい、事実を知る当事者や、 自分にはない視点を持った人が多くいます。   byusは、そうした世界中の声や情報を 繋げていくニュースメディアです。

byus&co. on Strikingly

簡単にいえば、ニュースを起点にして、質問と回答のやりとりをできるようにするプラットフォームです。実際にサイトをのぞいてもらえればわかるでしょう。

[byus]「わからない」をなくすニュースメディア
[browser-shot url=”http://byus.me/” width=”600″ height=”450″]

 

「そもそも」の意味を理解させてくれるメディア

特徴的なのは、ニュースの背景になっている事柄や、より突っ込んだ話、そもそもみたいな視点が語られていることです。例えば、最近発表された「LINE pay」については、こういう質問が投稿されています。

Q.ユーザ同士の送金は決済法的に大丈夫なんですか? [byus]「わからない」をなくすニュースメディア

資金決済法というマニアックな話ですが、それに対してとても丁寧に解説されています。

あと、検索したらもう見つからなかったですが、御嶽山の噴火が起こったときに「心肺停止の人が●●人」という表現がメディアでされていて気になっていたんですが、それについても質問と回答がありました。

こういう感じで、ニュースを「より深く」理解させてくれるんですよね。通常のメディアは文字数や時間という制約があるので、あまり丁寧にバックグラウンドや派生事項をフォローしてくれません。なので、自分で日頃から勉強したりして理解力を高めているんだと思いますが、結構限界があります。

 

「池上彰ブーム」はなぜ起こったか?

これ、何かに似てるなーと思ったら、「池上彰ブーム」と同じだと思ったんですよね。池上さんって、ニュースの背景にある現代史をわかりやすく説明することで、今のニュースを「よりわかる」状態にしています。

知ってる人には大したことない事柄なんだと思いますが、ちゃんと理解していない(=表面的にわかったつもりになっている人)がたくさんいるってことです。「わかったつもり」と「よりわかる」の違いについては、以下の記事をぜひ読んでください。

読解力を高めたい!同じ文章を読んでも、深く読み取れる人は何が違うのか?

現代史というのは歴史でもあまり多くの時間を割いていませんが、現在起こっている事柄と直接つながっていることが多く、それらを知ると、今のニュースが「よりわかる」ことになるわけです。何かの本で、「現代史を説明する人がいないので、自分がやればチャンス」と池上さんが言っていた気がします。だから、現代史に関する報道や書籍が多いんですね。

 

 

というわけで、より深く理解できるメディアとしてbyusは面白いポジションだと思います。他のニューススタンドも特徴を出してきていますので、ニュース界隈はまだまだ面白そうですねー。

UP24のバッテリーは2週間もつ。既に買った人はファームウェア更新しよう

Apple Watchが発売されて、ヘルスケア系のウェアラブルデバイスが改めて注目されています。このブログで以前書いた、JawboneのUP24に関する記事も、いまさらながらアクセス数が上昇しています。

ウェアラブルデバイス「Jawbone UP24」を買ったら生活が激変した

僕としては、Apple Watchに関してはあるものの、まだ買う気にはならない感じですね。常に身につけるという意味では、UP24で十分です。

 

UP24のバッテリーは2週間継続する

Apple Watchのバッテリー時間が1日しかないんじゃないか?と言われています。まあ、ディスプレイがあっていろいろ操作できれば、それぐらい1日に1回充電を必要としても仕方ないかな、と思いますが。

一方で、UP24のバッテリーは2週間継続します。ずっと付けっぱなしにするのですから、充電はできるだけ短い方が良いです。ウェアラブルデバイスの使い方にもよりますが、ヘルスケア系のデータを記録していくためには、基本的にはずっとつけっぱなしです。UP24は歩数も睡眠も計測できるので、朝も夜も身に付けています。

Apple Watchの全容がわかるようでわかっていないのですが、ウェアラブルデバイスはあまり多機能にするのが、操作性の面でもバッテリーの面でもまだまだ難しいと思っています。その点UP24は、ディスプレイもありませんし操作はスイッチのOn/Offだけです。(それ以外の複雑な操作はスマートフォンのアプリ経由で行います。)だからバッテリーも長持ちするわけです。

 

既に買った人はファームウェアをアップデートすると最大バッテリー時間が2週間になる

僕が買ったときは、最大バッテリー時間は1週間でした。これでも十分長いなと思ったのですが、最近のファームウェアアップデートで、それが2週間まで伸びたのです。

Jawboneのブログにしれっと書いてありました。アプリでお知らせとかしてくれれば良いのに。

UP24 now lasts 14 days on a single charge – The Jawbone Blog

アップデートはPCかMacが必要です。やり方は簡単です。

  1. 「Jawbone Updater: Download」からアップデート用アプリをダウンロード
  2. UP24をUSBを経由してPC/Macに接続
  3. アプリの実行し、案内に従ってアップデートを実行

以上で、ファームウェアのアップデートが完了します。

アップデート用のアプリはこんな感じの画面です。

Jawbone Up アップデーター

それにしても、ファームウェアをアップデートするだけでバッテリーの寿命が2倍になるって驚き。。。。

 

JawboneのUP24は、付けてて不快感はないし、バッテリーも長持ちだし、アプリも使いやすいので気に入ってます。新種のネイビーもかっこいいなあ。

 

WindowsやMacなどOSのバージョンアップサイクルが早くなっている

最近、OSやブラウザのバージョンアップ版が登場するペースが早くなっている気がしたので、実際に調べてみました。

OS発売年
Windows 951995
Windows 981998
Windows ME2000
Windows XP2001
Windows Vista2007
Windows 72009
Windows 82012
Windows 92015

最初のあたりは、2~3年サイクルで登場しています。しかし、XPが発表された2001年から次のVistaが登場するまでは6年も要しているのが目をひきますね。その後、Windows 7、Windows 8あたりでまた開発サイクルが短くなっています。

Microsoft Windows – WikiWand

そして、最近Windows 9の開発が発表されました。2015年春に発売予定だそうです。

 

また、Mac OS Xは次のペースで開発されています。

OS発売年
v10.0 Cheetah2001
v10.1 Puma2001
v10.2 Jaguar2002
v10.3 Panther2003
v10.4 Tiger2005
v10.5 Leopard2007
v10.6 Snow Leopard2009
v10.7 Lion2011
v10.8 Moutain Lion2012
v10.9 Marvericks2013
v10.10 Yosemite2014

OS X – WikiWand

Macの方が開発サイクル早いですね。最近は1年に1回バージョンアップしている感じです。

WindowsとMacのシェアがどの程度かというと、今でもWindowsの圧勝です。ただ、少しずつですがMacのシェアが伸びていて、差は確かに縮まっています。

ASCII.jp:XPサポート終了! パソコンのOSのシェアは?|高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」

 

コンシューマライゼーションの波

初代iPhoneが発表されたのが、2007年です。それから、ユーザーインターフェースに変化が訪れ、またスマートフォンなどPCと密接に連携していくようになります。僕の印象では、AppleはLionあたりからその点を強烈に意識した作りを出すようになったと思っています。

一方のWindowsは、やはりPCユーザーメインの作りになっていて、Windows 8でタッチパネルの操作性などを意識した新しいユーザーインターフェースが導入されることになりました。

いわゆるコンシューマライゼーションの波がきて、それまでPCで培われていたインターフェースなどの考え方は、大きく転換してきています。このあたりは、Windowsはシェアがあまりにも大きいこと、AppleがiPhoneでコンシューマーサイドを抑えたことが、OSに対するスピード感や戦略の違いを決めていると思われます。

 

XPのような幸せな時代はもう来ないかもしれない

こうやって整理してみると、XPが使われた期間が突出して長かったことがわかります。PCが普及し、技術やデザインが安定してきた時期だと思った方が良いかもしれません。また、XPはやはりいろんな意味で優れていたのでしょう。

ただ、コンシューマライゼーションによって、スマートフォンやタブレットとの密接な関係を求められたり、セキュリティアタックの高度化によって、あまり長い期間同じOSを使い続けることは、難しくなってきている気がします。

 

エンタープライズ領域はどう対応していくか

正直、結構難しくなっている気がしています。エンタープライズだと主に5年サイクルぐらいで機器更新などを考えるのですが、こうもOSやブラウザのバージョンアップサイクルが早くなると、エンタープライズ側もそのサイクルを早めるか、あるいは仮想化などの技術によって「延命措置」を求められることになります。

ここらへんの管理の考え方は、今後どうなっていくんでしょうかね。

AdobeとGoogleが共同開発した無料フォント「源ノ角ゴシック」で美しい資料を作成する

今回はマニアックなネタで。

GoogleとAdobeが共同開発したフリーフォント「源ノ角ゴシック」が発表されていました。

Adobe、日中韓の漢字を網羅したオープンソースのフォント「Source Han Sans」を公開 – 窓の杜

結構きれいな日本語フォントです。これを無料で利用できるってすごいですね。

minamoto-font

普段あまりフォントを意識しない人には「なに?」って感じだと思いますが、それなりに面白い動向なのです。

 

知られざるフォントの世界

WindowsだとMSゴシックとかMS明朝なんかを良く使われてると思いますし、Windows Vistaからはメイリオという、新しくとてもきれいな日本語フォントが導入されています。Macはヒラギノという、こちらもきれいなフォントが存在しています。

スティーブ・ジョブズはフォントにこだわりを持っており、初期のMacに複数のフォントやプロポーショナルフォントを導入しています。(プロポーショナル・フォントについては、Wikipediaの説明をどうぞ。)

そして、英語の場合はアルファベットで構成されているのでわかりやすいのですが、日本語などの文字数が多い地域では、フォントを形成するだけでも大変です。

日本の場合JIS基準という統一規格が定められており、よく使われる漢字を定義したJIS第一水準、JIS第二水準をあわせると6300字あまりが存在します。

JIS第一水準漢字・第二水準漢字 – フォント専門サイト fontnavi

ただ、これは当然全てをまかなえるわけではなく、異字と呼ばれる似たようで微妙に異なる漢字は考慮されていません。「はしご高」とかですね。

 

AdobeとGoogleそれぞれの目的

今回、AdobeとGoogleはそれぞれ、どういう目的でこのフォントを作成したのでしょうか。それはプレスリリースをみればわかります。

まず、Adobeから。

「今日まで、日中韓3か国語のコンテンツのサポートや表示のためにWebサイトやアプリケーションの構築に携わってきたデザイナーや開発者は、対象閲覧者にコンテンツを正しく提供するためにさまざまなデザインのフォントライセンスを取得する必要がありました。しかしそれは、時間がかかりコスト効率の悪いプロセスでした。Source Han Sansの開発は、アドビの30年に及ぶフォント開発の歴史の中で最も大がかりで複雑な作業であり、Googleとパートナーのフォントメーカーの協力がなければ実現できませんでした。コンテンツクリエイターのワークフローを簡素化し、特に東アジアのユーザーに豊かなエクスペリエンスを与える書体を紹介できることを本当にうれしく思います」

アドビ、Googleと協力し、画期的なデジタル書体を発表 | Adobe

今回発表されたフォントは、日本語・中国語・韓国語がセットになっています。これまでは、これらの言語でコンテンツを提供しようと思うと、それぞれでフォントを購入しなければいけないし、デザインの統一も大変な作業になっていました。それを統一フォントという形で、複数言語のコンテンツを統一されたコンテンツで、効率的に構築できるようにすることが目的でした。

AdobeはIllusratorなど、コンテンツ作成を支援するソフトウェアを販売しています。なので、コンテンツクリエイターに対してサポートしたかったということですね。

次はGoogle。

「日中韓3か国語用の新しいオープンソースフォント、Noto Sans CJK*をリリースできることをうれしく思います。Notoファミリーに新たに追加されたこのフォントは、全言語をカバーするという目標に向けての大きな一歩です。Noto Sans CJKはアドビ、Google、および当社の国内パートナーメーカーの共同開発の賜物であり、Chrome OSと当社の他の製品との調和の見本となります」

アドビ、Googleと協力し、画期的なデジタル書体を発表 | Adobe

これだけだとちょっとわかりづらいですね。今回Googleは「Noto」というフォントファミリーに新しく加えています。「Noto」というのは、「No Tofu(豆腐)」の略です。

コンピューターで表示できない文字がある場合、文字の代わりに小さい四角い箱(□)が表示される。Googleではそれを”豆腐”と呼んでおり、Webから取り除くためにNoto(No Tofu)フォントを作った。

Noto – Wikipedia

つまり、Webコンテンツで表示できない文字を撲滅したいということです。GoogleはChromeやAndroidなどOSレベルまで手を広げています。表示されない文字があるというのは、コンテンツとして不十分になります。また、スマートフォンなど小さい画面でも見やすくなるフォントを広げたかったという目的もあると言われています。

 

とりあえず「源ノ角ゴシック」を使ってみよう

ややこしいのですが、今回AdobeとGoogleは別々の名前でフォントを公開しています。どちらからでもダウンロードは可能ですので、お好きな方からダウンロード、インストールしてみてください。以下のサイトでは、Googleからのダウンロードが紹介されています。

週末スペシャル – Googleとアドビが作った無料のフォント「源ノ角ゴシック」を使ってみよう:ITpro

正直なところ、僕の端末ではディスプレイ上はあまりきれいに見えませんでした。文字が小さすぎたからかもしれません。メイリオの方がディスプレイ上ではきれいでした。ただ、紙に印刷すると、すっきりしてきれいなレイアウトです。メイリオは若干重厚感が漂うので、ライトな印象を持たせたいときには良いと思います。個人的には、「Light」あたりが好みです。

Webコンテンツやパワーポイント資料など、時々フォントを変えると、自分にとってもそれを目にする人にとっても印象が変わって、新しい気持ちになります。そういう意味でも、フォントに関する知識を多少持っておくと、日々の作業が楽しくなるんじゃないでしょうか。