サッカーをもっと楽しく観戦したい

最近、サッカー熱が自分の中で高まっている。といっても熱烈なファンでもないし、熱心にスタジアムに足を運ぶわけでもないのだけれど。

ただ、いろいろサッカーの試合内容だったり、選手個人の特徴を分析する記事を読むと、なんて奥が深いスポーツなんだろうと思うようになった。遠藤保仁がなんでJリーグにいながら日本代表の不動ポジションにあるのか、とか。香川が何回かスランプを迎えながら、それでも結果を出し続けられるのかとか。日本代表の今のフォーメーションにはどういう意味があるのか、とか。こういうことを少しでも知ると、試合が何倍も面白くなるし、どんどんサッカーを見るのが楽しくなる。

 

というわけで、とうとうこんな本まで買ってしまった。

この本を読んで、また新しい観点をいろいろ得られた。サイドアタックのどこを見るべきか、各チームのフォーメーションは何を意味しているのか、守備のときにどこを気にするべきか。様々な場面を想定した「観戦のポイント」が列挙されている。具体的な選手名も書かれているし、想像しやすい。

メッシの5人抜きを例に挙げて、ドリブルのどこを評価すべきかとか。

 

やっぱり、いろいろ分析して、知っていく過程が楽しいんだろうなあと思う。単純に見てるだけでも楽しいけど、深く知るほどサッカーを観るのが面白くなる。昔スタバの本読んだときも、客にコーヒーの奥深さを知ってもらうことがロイヤルティにつながるって書いてあったっけ。何事も学ぶ過程に面白さがあるんだな、と改めて思い知る。楽しいよ、サッカー。

 

ついでに、サッカーの分析で秀逸な情報源を挙げておく。

 

pal-9999の日記

いつも読んでる。本当各試合の分析が秀逸で、毎回感心しながら読んでる。サッカーを分析するということ自体、このブログを読むようになってから関心を持つようになった。

 

FOOT×BRAIN :テレビ東京

テレビ東京の番組。毎回サッカーに関連する分析を行う。最近だとクラブ経営に関する特集とか。セレッソ大阪がどうやって黒字経営になったかというのはすごい面白かった。相当マニアックだよね。

 

このジャイアントキリングも良い。監督目線から描かれたサッカー漫画。選手だけじゃなくて、いろんな要素でクラブチームが運営されていて、日々の試合が形成されていることがわかる。

 

最近読んだNumberのJリーグ20周年特集も良かった。たまらない。

 

¥ 560

 

 

ちなみに、心が疲れてテンションが上がらないときは、よくこの動画を観てる。FC岐阜の観戦もいつか行こうかなー。

認められるのを待つことだけはやめよう-中村俊輔の「察知力」から学ぶ

中村俊輔の経験談。その中で気づいたこと、心がけたことを語る5時間。

内容自体に特に目新しいものは少ない。逆に、サッカー選手もビジネスパーソンっぽい考え方をしてる人がいるんだね、という再確認。ノートに気づいたことや考えたこと、短期・中期・長期目標を立てるなど。

<bclass=”h1″>目次

第1章成功へ向かうとき、必要なものが「察知力」だ
第2章僕はこうして「察知力」を磨いてきた(サッカーノートが僕を作った
フリーキックを徹底追求して見えたもの
自分の“引き出し”の数が、未来の可能性になる
僕を育てた「壁」
海外へ移籍した理由
イタリアからグラスゴー、海外での壁に向かった
すべての監督から、学びがある
チームメイトから察知できる学び
妥協しない姿勢)
第3章「察知力」を活かして未来へ進む(僕にとっての日本代表
ベテランの価値
指導者として歩む夢)

 

中村俊輔と本田圭祐の違い

それより、中田英寿と本田圭祐の対談をWebで読んだ後でこれを聴いたので、その対比が気になった。

中村俊輔は、自分の中の引き出しを増やし、監督の思考を理解し、それに順応することで自分の活躍の場を増やす。

中田英寿や本田圭祐の対談の中では、監督に要求されることと自分の個性を比較した場合に、自分の個性が勝たないと絶対にダメだ、と言い切っている。

対談「中田英寿×本田圭祐」のテキスト全文書き起こし | ajickr blog

これって、組織の中でも結構当てはまることで、個人によってよく分かれるスタンスなんだと思う。

組織の中で働く以上は、その中で自分の役割、というものを理解しなくてはいけない。得意分野や好きな場所というのが誰しもある(はず)。そのときに、組織に合わせて自分をうまく適用させていくか、自分の得意分野を主張して、周りを納得させるか。

これは択一の問題ではなくて、もちろん両方必要なんだけど、ここで大事なのは「どちらのスタンスを自分は大切にするか」ということ。

言葉にして明確に主張することの大切さ

どちらのスタンスもよく分かる。サッカー選手は、複数あるチームを移籍しながらキャリアを積んでいくので、ある意味ビジネスパーソンより多く転職している。だから、自分の主張をすることも必要になるし、閉鎖的な組織ルールに縛られることもない。コンサル会社にいる人も、「いずれ辞める」ことを前提に働いている人が大半であり、上司もコロコロ変わるので、自分を主張して周りに認めてもらうことが重要になる。上司と揉めても違うプロジェクトに移れば済んだりするので、後腐れもあまりない。そういう意味で似てるのかもしれない。

コンサル会社に勤めて分かったことは、「言葉にして主張」をすることが、自分にとって良い結果を生む傾向が強い、ということ。「自分はこうしたい」「あなたの主張は間違っている」「こうした方が顧客のためになる」。そういうことを態度で示すだけでなく、はっきりと言語化して、相手に伝えること。

主張することで、自分の意思は伝わるし、それに伴う結果を少しずつでも出していくことで、早めに自分が思う場所にたどり着ける場合が多い。

日本人は大人しい、というし、自分もコンサル会社に入るまでは、「ちゃんとやってれば誰かが見ててくれる」という考えが基本的にあった。しかし、それでは認めてもらえない。もしくは時間がかかる。ちゃんと自分を主張していかないと、周りに自分という存在や思いを気づいてもらい、理解してもらい、納得してもらうまでのハードルは長かったりするのだ。時に。

バランスの中で絶妙にはみ出す

組織からみても大きくブレイクスルーしてくれる人というのは、主張があり、組織のルールに囚われない、絶妙にバランスからはみ出す人であったりする。

組織の和を乱してでも自分の主張を通せ、ということではない。ただ、組織に適用しすぎて自分を見失うこともよくある。その中で、組織にとっても自分にとっても良い方向に導けるのが、本当に優秀な人なんだろう。

コンサル会社であっても、やはり日本人なのか、ちゃんと主張しない人も多かったりする。その空気に慣れてはいけない、とも思う。

いろんな生き方があって、それぞれに合ったやり方がある。けど、主張することが意外な一歩を踏み出すことがあるってことは、これからも覚えておきたいもんだ。


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