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プロフェッショナルの情報術

 

喜多あおい¥ 1,470

 

情報感度が高い人は、どういうことを意識してるのか。

久々に情報術ものを読む。こういうのが個人的に好きなんだろうな。著者はテレビ番組に必要な情報などを調べる「リサーチャー」という仕事なんだそうだ。そんな職業があることを初めて知った。リサーチャーとしての情報収集・整理が書いてあるけど、こういう仕事も結構面白そうだなあ。

ITコンサルなんて職業やってると、知らない単語がどんどん出てくる。IT業界は技術革新が激しいし、クライアントが変われば全く知らない単語のオンパレードだったりする。そういう意味では、この本のスタンスというのはとても参考になる。

わからない言葉を放置しない

なぜその理解を飛ばして報告できるのか私には不思議なのですが、とにかく私はわからない言葉があると、一歩も前に進めません。その言葉の意味をどう理解するかで、文脈も、内容も全然違ってくるからです。P.165

知らない単語を放置する、というのは内容をちゃんと理解していない、という意味で場合によっては危険な行為だと思うのだけれど、意識していないとスルーしてしまう。個人的には自分が知らない単語が出てくると、ちょっと楽しい。後でネットで調べて、また知識増やせるなーとか思ったりする。

情報化社会で知識自体は勝負ならない、と言われているけれど、情報の引き出しをどれだけ増やして、どう加工するか、という点ではとても差別化が進んでいる気がしている。そういう意味では、わからない言葉に出会ったら、自分の中で整理してストックしておく癖をつけるというのは、とても大事なことだ。

知らない単語は、ググれば大抵わかる便利な世の中。後は自分の意識次第。

固有名詞で話す

昨夜見たドラマのこと、盛り上がる人とそうでない人がいると思います。その分かれ目は、固有名詞で話しているかどうかという点です。情報レベルが高い人は、固有名詞に強い人なのです。P.169

これは分かるわぁ。ここを読んでとてもしっくりきた。曖昧でぼんやりした会話って、内容がないから続かないし面白くもないんだよね。具体的であるほど、内容が広がって面白くなる。仕事でも言葉が具体的で、数値が明確であるほど、人のリアクションが違うというのはとても感じる。意識するのは難しいけどね。やっぱりぼんやりしておく方が脳は楽だからさ。考えるってエネルギーいるし。でも、これを日々意識してると、会話が深まって楽しくなる。

結局、ちゃんとツールを知れば信頼ある情報を取得できるし、意識すれば情報はどんどん吸収できる。けれど、それには一定の努力も必要なわけだ。

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