伝わってこそ意味があるのだ

マエミヤキタコさんの本。 ホワイトバンドや100万人のキャンドルナイトのPRを手がけた人。 広告会社に勤めながら、NGOなどのPR活動をするすごい人。

この世界がエコにシフトしていくために、何が必要なのか。それがわかる本。 この本を読むと、いくら良いことをやっていても、 伝わらなければ本当の力は発揮されないんだなーと痛感する。 複雑で気難しい問題を、ファッショナブルにやわらかく伝える。

本当にマスへ伝達する力って大事だと実感しながら読んだ。 それが結果に結びつくところなのだから。 あと、貧困を生み出すメカニズムも記述されていて、興味深く読んだ。

以下、抜粋。

貧困の特徴は病院と学校が少ないことです。あるいは、たとえあったとしても医療費と学費が高い。学費が高い結果として、女の子が学校に行かせてもらえなくなり、お母さんの識字率が下がり、乳幼児の死亡率が上がり、不本意な妊娠と出産が増え、人口増加率が上がる。医療費が高い結果として、病気が広がり、ささいなことで人の命が失われていく。社会に不満と絶望が広がり、争いごとや戦争が増えていく。

端的で的確な説明のように思う。 この構造を断ち切るためにどうするかってことを考えなきゃいけないのだ。

 

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