情報が溢れる社会で、人と違うアイデアを生み出す「仕組み」を作る

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新しいアイデアは、誰にでも量産できるのだろうか。

 

新しいアイデアを比較的多くひねり出す人がいる一方で、そういうのを不得手とする人もいる。それでも、訓練によって、あるいは何か自分の行動を工夫することによって、新しいアイデアをひねる出せるとしたらどうだろう。そんなことになれば日々の生活はもっと楽しく、可能性を感じるだろう。というわけで、結構楽しみながら読んだ。今の情報収集の仕組みとかアウトプットの仕組みも見直すヒントがたくさんあった。

 

情報は多く存在しているけれど、アウトプットに結びつけることが難しい感覚がある。研究開発と事業化の間に「死の谷」があるように、インプットとアウトプットの間にもなにやら「谷間らしきもの」がある気がするのだ。これを乗り越えるためには、どうすれば良いだろうか。

 

アウトプットを想定した「自分データベース」の構築

まずは自分用のデータベースを構築する。過去は書斎だったり読書カードやノートだったのだろうが、最近はブログだったりEvernoteみたいな方がイメージしやすい。これを、単にデータを収集したものにするのではなく、アウトプットにどう結びつけるかを意識した構築が重要だ。

 

具体的には、次の2点だと思う。

・エッセンスを抽出し、自分の言葉で書き留めること

・取り出しやすい形にしておくこと

 

何かを読んだり聴いたり見たりして感じたことは、エッセンスとして抜粋したり、それに関して考えたことを書き留めて、「濃縮した」データベースを構築することが、本質を捉え、人と差別化を図る上で重要なポイントだ。

 

そして、データベースからいかに効果的に取り出すかも大切な要素だ。エッセンスを抽出しておくのも、それをみてすぐに内容を理解したりするためだ。あとは、検索しやすいようデータを整えておくのも大切。

 

型を意識したアウトプット

アウトプットをしようと思っても、最初から具体的なイメージが浮かんでいることは少ない。そういうときは、「型」を使うことで、それに従って「観点」を整理したり、新しいアイデアがひらめいたりする。そういう意味で「型」というのは、自分に新しい何かをしみ込ませる上では効果的。

 

最初は「型」に従ってアウトプットを生み出すことで、次第に「型」から自分独自のスタイルに発展できるだろう。

 

話す行為は自身の思考がまとまっていないとできませんから、自分の考えが熟したら、いきなり文章を書くのではなく、口述するわけです。つまり思考の断片をあらかじめ口述で出力し、それを文章化して、さらにリライトをかけるという効率的な方法を採っています。P.111

こういうアプローチも、ひとつの「型」。面白そう。

 

そうはいっても、あまり本気で取り組めなかったり、取り組んでもすぐにやめてしまったりする。それには、まずマインドとして、「なぜアウトプットするのか」を考える必要がある。

 

プロの料理人は常にお客さんの<うまい>のために、優れた食材を探し、料理への創意工夫を怠りません。それはわたしたちにも言えることではないでしょうか。P.104

 

そう。アウトプットするからには、相手に喜びと驚きを与えることが目標なのだ。それが自分にとっても楽しくなる。そう考えるとまだまだだな。。。。

 

 

 

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