【書評】考える技術・書く技術

今までも論理的思考関連の本を何冊か読みましたが、この本が一番内容にボリュームがありました。

1999年に書かれたこの本は、マッキンゼーなどでライティングを教えている著者が、そのエッセンスをまとめた一冊です。結構重厚ですね。

MECEやロジックツリーなど、論理的思考でよく登場するおなじみの言葉も出てきましたが、その他にも覚えきれないほど分析手法がたくさん出てきました。

一番印象に残ったのは、何か方向を決めて進むとき、その最初の仮説や設定、適した分析手法など、はっきりと道筋を考えておくことが重要である、という点。簡単に言えば、最初の計画が肝心だということですね。

他にも、ちゃんと文章全体が論理的にバランスが良いか、とか理解しやすい構成などが書いてあり、読んでいて大学で論文を書いていた時期のことを思い出しました。書く内容を一度イラストや図にしてから文章にすると、読み手にイメージしやすい文章を書くことができる、という点も勉強になりました。

この本の内容を消化して、ちゃんと自分のモノにするには多少の訓練が必要だと思わされる一冊でした。論理的思考に興味を持った人には、ぜひ一度基礎を学ぶ気持ちでこの本を手にとって見て欲しいです。

ワークブックもあります。

「【書評】考える技術・書く技術」への2件のフィードバック

  1. 今、面接を受けて帰ってきて、このブログを見ていたんだけど、今日の面接で自分の研究内容を絡ませて、全くブログの内容と同じような事柄について聞かれた。
    ついさっきの事で驚いたから、思わずコメントしてしまいました。。「ロジカル面接術」、もう一度読もうか思案中。

  2. 考える技術・書く技術 (バーバラ・ミント)

    考える技術・書く技術 (バーバラ・ミント) ダイヤモンド社 ¥2,940
    ★★★★★

    この本を読む前と読んだ後では、モノの書き方が全く違ってきます。速く的確に書けるようになります。5年前に読んでいたら人生が変わっていたかも…と思うほどです。一部の企業では

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です