ワタミの居酒屋戦略が発表。業績の復活なるか

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居酒屋業界において、一時期は時代の寵児だったワタミが、今どういう状況は知ってますでしょうか。

ワタミの新社長が、新しい戦略を発表していました。

ワタミ新社長・清水氏「値上げ失敗だった」 安い・ウマイ居酒屋チェーンへの”原点回帰”を –新戦略発表会(全文) | ログミー[o_O]

かいつまんでポイントを書くと、以下のような感じです。

  • 付加価値を上げることを目的として、皿単価を上げてきた
  • 20代、30代というメインターゲットからは、「割高」だと評価されて客離れが起こった
  • 「安さ」「美味しさ」を求められているので、原点回帰する

 

ワタミは既に居酒屋がメインの会社ではない

売上高と利益率の推移を見てみます。

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これだと、売上高は最近鈍化していますが、右肩上がりになっています。利益は急激に落ち込んでいますね。

以前、こういう記事がありました。その中で、ワタミの利益源は既に居酒屋ではない、というのです。

ワタミが102店舗閉鎖?富士フイルムがデジカメ事業縮小?セグメント損益から会社の将来を読み解く – 斗比主閲子の姑日記

実際にセグメントごとの売上高を調べてみると、このような状況になっています。

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ワタミ – ファクトブック –から作成)

外食、介護、宅食という3本の柱があり、外食=居酒屋がまだ一番大きいものの、トレンドとしては低下しています。逆に、介護、宅食は順調に伸びてるんですね。もう、居酒屋だけの企業ではなくなっています。

 

居酒屋というビジネスモデル自体が古くなってる?

最近、吉野家が提供する「吉呑み」とか、コンビニ飲みとか、宅飲みといったような、新しい酒の楽しみ方が登場しています。

吉野家に赤ちょうちん! 「吉呑み」は居酒屋と何が違う? 日経トレンディネット

居酒屋より安くてうまい!「コンビニ呑み」が話題 | 日刊SPA!

低価格でそれなりにお酒と料理が楽しめる場所が居酒屋だったわけですが、そういう面でも価値は、他の業態が奪ってきている状況です。こういう状況の変化をどう捉えて戦略に落とすか、というのが求められている気がします。

少し前の東洋経済の記事では、低価格に慣れたユーザーは高価格嗜好には戻らないという内容が書かれています。

2011年3月の東日本大震災以降、食事やお酒を楽しむ際にとにかく安さを求める層と、付加価値を求める層に二分化された。安さを求める層はコンビニで買い求めた食品やお酒を自宅で飲む「宅飲み」や立ち飲み店、ファミリーレストランなどで十分だと考え、ただ飲んで食べるだけでなく仲間との団らんをはじめとする付加価値を求める層は、回数を減らしても少しぜいたくなお店へ出かける。

価格競争に陥っていた居酒屋チェーン各社は、この真ん中で宙ぶらりんとなってしまった。こうなると居酒屋というジャンルがもはや曖昧で、お酒を飲むシーンやスタイルが、細分化されたのだ。逆にコンビニや立ち飲み店、ファミレスはこうした需要に対応するべく、さまざまな手を打ち成果を挙げた。居酒屋は価格の安さではもう勝てなくなった。ただ、いったん下げてしまった価格を、上げてもなかなか消費者は受け入れてくれない。

ワタミはなぜここまで凋落してしまったのか | 外食 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

顧客の嗜好、新しい競合の登場によって、居酒屋に求められる価値は大きく変わってきているんじゃないでしょうかね。

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