富津市の財政破綻の恐れについて、気になる数字を調べてみた

千葉県富津市が、2018年度には実質財政破綻状態といわれる「財政再生団体」になる見通し、と発表しました。

千葉県富津市は2013〜19年度の中期収支見込みを公表し、15年度決算で実質収支が赤字となり、18年度には「破綻状態」と判断される財政再生団体に転落する見通しであると明らかにした。15年度には市の貯金にあたる財政調整基金が底をつくなど厳しい状況にあり、市は破綻回避のため、公共サービス範囲の見直しや職員の削減などに乗り出す方針。

自治体破綻:富津市が18年度に破綻の恐れ 千葉 – 毎日新聞

夕張市の破綻から年数が経っていますが、久々にこういう話が出てきたな、という印象です。ニュースや他のブログ記事などを軽く漁ってみたんですが、よくわからなかったので、いくつか事実を整理してみました。

ちなみに、僕は地理感も全くなく、今回は得られた数字のみを整理しています。

 

財政収支

財政収支の実績および見込みの推移は、以下のグラフになります。

income-outcome

H22-24は「財政状況資料集 | 富津市」から、それ以降の見込みは「経営改革 | 富津市」から数字を拾いました。

平成27年度から経常的に赤字になっていくのがわかります。そして、発表によると「財政調整基金」が底をついてしまうため、赤字を抑えることができない、ということになっています。

 

財政調整基金

財政調整基金とは、自治体の「貯金」のようなものです。

自治体が財源に余裕がある年に積み立て、不足する年に取り崩すことで財源を調整し、計画的な財政運営を行うための貯金。ほかに、地方債の返済を計画的に行うための「減債基金」、大規模施設の整備などのために積み立てる「その他特定目的基金」がある。 ( 2011-03-04 朝日新聞 朝刊 都 2地方 )

財政調整基金 とは – コトバンク

そして、その財政調整基金が少しずつ減少してきており、平成27年度には底を尽きてしまう、とのことのようです。

kikin

中期収支見込み | 富津市

 

職員数と人件費

財政悪化の理由のひとつとして、職員数の多さと人件費の高さが挙げられているのが目につきました。さっとランキングで調べてみたところ、職員数は151位/789団体、職員給は166位/789団体でした。

平成24年度全国の市住民千人当たりの総職員数数ランキング

平成24年度全国の市人件費のうち職員給ランキング

確かにランキングだけみれば高い方なのだと思いますが、それだけが理由なのかはよくわかりません。

 

人口推移

富津市は人口46,000人のそれほど大きくない市になります。過去25年の人口推移は以下のようになっています。

population

www.city.futtsu.lg.jp/cmsfiles/contents/0000000/737/jinnkoutosetainosuii.pdf

25年で約16%減少しています。ちなみに、平成の大合併では特に合併等は行われなかったみたいですね。

 

ざっと気になる数字を挙げました。急いで調べたので、もし間違いがあれば誰かご指摘ください。

自治体の効率性を図るのは一言で語るのは難しいのですが、規模に起因するものと組織そのものの生産性に起因するものに分けて考えることが多いようです。さて、この後はどうなっていくのでしょう。少なくとも、こういうファクトは把握しておきたいな、と思った次第です。

今日はこのへんで。

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