すき家ゼンショーの経営はどこが問題だったのか

すき家を経営しているゼンショーが、人手不足から一部店舗の運営ができない状況になっていました。経営改善を図るため第三者委員会に依頼していた調査報告書が出され、その内容がいろいろ衝撃的です。

すき家ゼンショーの「第三者委員会からの調査報告書受領に関するお知らせ」がまるで牛丼売ってる蟹工船 : 市況かぶ全力2階建

調査報告書の内容

第三者委員会の調査報告書は100ページを超える大作で、読み応え有りです。たくさん思うところはあるんですが、一番は経営陣のスタンスです。

zensho

自分の成功体験にとらわれて、多様性を受け入れることが難しくなっています。これでは外部環境が変わったら対応できなくなるよな、と思いますね。

ちなみに、ゼンショーHDの売上と利益率の推移はこんな感じです。

2012年あたりまでは好調だったんですね。売上が伸び、利益も伸びてます。そこから規模を追求しても利益がついてこなくなってます。

牛丼チェーンで売上・利益に対する効率性を比較してみる

牛丼チェーンであるすき家(ゼンショーHD)、吉野家(吉野家HD)、松屋の3社について、売上高と営業利益を従業員数で割って効率性を比較してみたいと思います。

まず、売上高/従業員数の比率。松屋が一番高くて、ゼンショーが続きます。吉野家は小さいですね。

次は、営業利益/従業員数の比率。こちらも売上高と同じです。構造は変わらないですね。

これを見る限り、すき家は効率性は高い感じがしますよね。

経営指標をどこに据えるか

すき家に関していえば、ワンオペや長時間労働など店舗オペレーションにしわ寄せがくるような方策をとっており、人件費を大きく抑制させることで効率性を高めていた、というのが調査報告書からわかります。「これはまずいよな」というのを思いながらこのブログを書いてたら、ちょうど面白い記事がありました。

すき家崩壊の理由は、経営層が見ていた指標にある!?さまざまなめりっと

経営指標として、「人時売上(1人1時間あたりの売上)」だけを捉えすぎていて、それ以外の経営指標が軽視されていたのではないか、という内容です。

そうすると確かに、人件費を抑制すれば指標は上昇しますし、一方で品質や満足度などの部分がよく見えなくなります。経営というのはバランスなのだとMBAでは教わりましたが、そういう部分が欠けていたんでしょうか。

今後の経営課題

これから9月末までに調査報告書で挙げられている対策を講じた上で、地域分割会社を設立するようです。

今後、ゼンショーは立ち直るんでしょうか。これまでの成功体験を捨て、文化・価値観を大きく変えて、新しい時代にあった経営戦略と組織を形成しなければいけません。牛すき鍋の一件でも吉野家に比べてすき家はオペレーションを構築する上での未熟さが感じられます。

今後の動向を見守りたいと思います。

参考:
各社の店舗展開戦略が見えてくる牛丼御三家の店舗数推移(2014)(最新) – ガベージニュース

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