地方に住むことは、収入面で損なのか

上京してからわずか3年で地方に帰郷。やはり全然生活スタイルが違う、というのが実感です。
東京では、駐車場代が高いから車なんて贅沢品だったし、持たなくても十分移動は便利でした。それに、買い物だって、近くに店は多くあるし困らない。
 
そういう生活に慣れきってました。
 
しかし、岐阜に戻ってきたら、やはり車は必須。コンビニはかろうじて近くにあるものの、田畑や住宅が多く、店は立ち並ぶほどは存在しない。
 
さて、地方に住むと、東京ほど所得はかかりません。なぜなら、地価が安いから。
これは大きなアドバンテージです。でも、一般的なイメージからすれば、格差社会の中で、地方は疲弊している、と言われています。
 
ただ、本当に金銭的に得をしているかは、不明です。
ここでひとつ統計を見てみましょう。都道府県別の雇用者報酬額です。

雇用者報酬には給料や退職金などのほかに、保険・年金といった企業の社会保障負担も含まれます。県民経済計算で05年度の1人当たり名目雇用者報酬をみると、全都道府県で488万円ですが、もっとも多い東京の638万円に対し、もっとも少ない秋田県では369万円とかなりの開きがあります。また、全国平均を上回っているのは主に都市部の8都府県でそれ以外の39道府県では平均以下になっています。
拡大する所得の地域間格差 – 日経NEEDSで読み解く

県民1人あたりの雇用者報酬額は、1位は東京都で638万円。最下位は秋田県で369万円らしい。大きな開きがありますね。
 
高い報酬を得たければ、3大都市(東京、大阪、名古屋)やその近郊に住むのが良い、ということが統計からは分かります。
高い報酬を得ることだけが人生の全てとは思わないけれど、高い報酬を得る確率は、場所によって異なるということは事実のよう。
 
それにしても、この東京一極集中の構図は、何とかならんものかな。なんでここまで東京だけ所得がずば抜けて上がってしまうのだ?世の中は「フラット化」してるんじゃなかったんだろうか??
 
地方分権や道州制が叫ばれているけれど、それによってこういう構図も変わるのだろうか。

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