MBAに関心ある人向け。ケース教育の利点を理解しよう

ビジネススクールといえばケース・スタディ。学校によっていろいろ比重ややり方は微妙に違うようだけれど、企業のある状況をケースとして取り扱い、その背景や理論などを疑似体験して学習することが目的だ。

そして、今回ビジネスインサイトという本を読んで、MBAにおけるケース教育の利点が非常にわかりやすく紹介されていて、「ああ、なるほどな」と思った。ビジネススクールに行こうかどうかと思っている人や、今行っている人は読むのをおすすめしたいぐらい。

 

 

改めて体系的に学習することのメリット

最初のあたりで、以下の記述が登場する。

神戸大学の同僚であった加護野忠男から、「松下幸之助と本田宗一郎と中内功の共通点は何か」と、問われたことがある。言うまでもなく、松下幸之助はパナソニック(旧・松下電器)を、本田宗一郎はホンダを、そして中内功はダイエーを、それぞれ創業して大企業に育てた人たちであり、わが国では歴史に残る企業家である。彼らの共通点は、加護野に言わせると、「実業に就いてから、学校に通った」という点だと言うのだ。P.4

確かにビジネススクールに行くメリットというのは、ビジネスを少しでも経験してから学習することにあると思うし、昔学生から「学校を卒業したら直接経営大学院に行くのはどう思うか」と相談を受けたときにも、似たような答えを述べた。

つまり、体験をしたからこそ、知識を学習することで気づくこと、身につくことが多いと思うし、ビジネススクールは内容やメソッドとして、そういう点が重視されている。

 

ケーススタディで何を学習するか

ビジネススクールとは、経営判断力を養う場だという主張を過去に見かけたことがあった(具体的な記事を忘れてしまった)が、それ以外にもたくさん学ぶものが含まれている。そのひとつは、こういう点だろうと思う。

自分の考えを暗黙のうちに縛っているのが視点である。自分はある視点でしか見ていないことに気づくと同時に、それ以外にももう一つの視点があるはずだということをつねに信じる柔らかい頭が必要だ。こうしたことは、日常生活の中ではなかなか気づきにくい。そうした気づきにくさを知ることを含めて、視点の多様性を学ぶことが、ケース教育の狙いの一つだ。P.156

学習に対していろんな視点を持つことで、はじめて相対的に比較することができる。そして、自分が凝り固まっていることや、自分が重視していることに気づくことになる。そうやって気づきをたくさん増やし、実際の現場に持ち帰ることができるようになる。

僕も講義で言われたのは、ケーススタディは所詮過去の結果でしかない。そこからどういうエッセンスを見出し、未来を作り出すかが重要だ、ということだ。まさにこの本でも同じことが書かれている。

 

こういう学習に対する考え方を理解しているのとしていないのでは、自分が吸収できる量も大きく変わると思う。

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