採用基準 - 地頭より論理的思考力より大切なもの

タイトルから得られるイメージとは異なって、内容の多くはリーダーシップの本。捉え方がとても構造的で、新しい観点をたくさんいただいた。感心した考え方を2つ書いておこうと思う。

 

思考力は「思考スキル・思考意欲・思考体力」で構成される

最初の外資コンサルの採用に対するイメージについて、もやっとしていた部分が晴れた気がした。

なによりも面接担当者が知りたいのは、「その候補者がどれほど考えることが好きか」、そして「どんな考え方をする人なのか」という点です。考えることが好きな人なら、どんな課題についても熱心に考えようとするでしょう。「考えることが楽しくて楽しくて」という人でないと、毎日何時間も考える仕事に就くのは不可能です。

考える力を、思考スキル・思考意欲・思考体力に分けていたのも、目からウロコだった。巷では思考スキルだけがフォーカスされることがあるが、どちらかというと重要なのは思考意欲や思考体力の方だ、と。確かにそう思う。思考スキルは身に付けることが難しくないけど、思考意欲や思考体力は、パーソナリティに依存する部分が大きいからだろう。

これらは確かにバランス良く備える必要があるが、これまで見てきた人を思い出しても、どれかが高かったり低かったりして、それぞれ「思考のクセ」みたいなものがあった。自分はどれもまだまだだと思うけど、今の自分を振り返る良いきっかけをもらった。

 

「リーダーシップ・キャパシティ」という考え方

多様性に溢れ、不確実性が高い今の時代に必要なのは、中央集権的で一部のリーダーが全体を引っ張るのではなく、いろんな場所・いろんなレベルで各自が主体的に考え、行動して、物事を動かしていくことである。そのためには、ひとりの優秀なリーダーのみでなく、各自がリーダーとなる必要がある。そのように、組織や社会をマクロで俯瞰した場合に、必要なリーダーシップを「リーダーシップ・キャパシティ」と表現している。

そして、本書の中ではリーダーの定義、必要な要素についても言及されている。例えば、リーダーシップが必要とされる状況とは、以下のようなことだ。

このように、高い成果目標がチームに課された時、初めてリーダーシップは必要とされます。そして、成果が厳しく求められない状況が多いからこそ、日本ではリーダーシップが問われることが少ないのです。成果が達成されてもされなくてもよいのであれば、あえて摩擦を起こし、他部署の意見に強く反対する必要性は誰にも見つけられないでしょう。

日本社会が今後活性化していくためには、リーダーシップを持つ人を育て、ひとりでも多く社会に輩出することだ、という主張には、心から賛同する。

 

それ以外にも、京都大学の採用が難しくなっている現状や、アメリカのMBAが日本人留学生を減らしインド人などの留学生を増やしている理由などが語られており、グローバルレベルで見た場合の人材事情が知ることができたので、自分がどう働いていくか、どのようなスキルを身につけていくべきか、ということをずっと考えながら読んでいた。

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