経済学からみれば、何事にも理由がある

タイトル通り、日常の中にある疑問を、経済学の観点から紐解いてゆく。しかも小難しい数式や経済理論は抜きで。これが面白い。簡単に言えば、社会のほとんどは費用と便益の観点から考えてみると、ちゃんと理由がある、ということがわかる。

それにしても、この本を読んで思ったのは、「この社会のシステムは意外にうまくできてるな」ということ。アダム・スミスは、個人の利益の追求は、社会全体の利益と必ずしも一致するわけではない」と言ったそうだ。まさに、この社会には、法律なり社会や業界の慣例という、個人の利益の追求による暴走に歯止めをかける仕組みが、いろんなところに存在していることに気づかされる。

となれば、まさに行政の役割って、本当大きなものなんだなーと改めて思ったり。経済の流れが激流のように変わっていく現在では、よりこういった、社会全体を調節するような役割が重要になっていくんだろな。

とにかく、経済学ってこんなにシンプルに考えられるんだって思えるし、雑学ネタとして読んでも面白い一冊。

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