上司に聞く前に考える3つのこと

コンサル会社に入って今更思うことは、論理的にコミュニケーションする術を叩きこまれたことは、ありがたいことなのかもしれない、ということ。僕が教えられたのは次のこと。

 

1.自分の作業の目的や前提条件を整理すること

一番最初に大切なのは、自分の作業がどういう目的で行われているのか、ちゃんと言葉にして説明できるか、ということだ。これは不思議なもんで、自分でも意外にもよくわかっていないまま作業することがあったりする。(最近はないけど。)

インプットとする情報は何で、成果物は何で、作業期限はいつで。成果物は最終的に誰が見るもので、どういう目的で利用されるものか。ここらへんがちゃんと理解できていれば、理解できていない人よりははるかに生産性が上がる。

上司から見ると、作業をお願いする前に、ここらへんを確認してくれる人が好き。頼もしく感じる。

 

2.可能な限り不明点を埋めること

いわゆるggrks的なこと。ここまでは調べたり考えたりしてわかるけど、ここだけはわからないから教えて、とか。自分の中で不明点をできるだけ狭めて、ピンポイントで質問するようにすることが重要。

上司から見ると、無駄なコミュニケーションを減らしてくれる人が好き。「ここまでは理解できている」という意思表示を最初にできれば、いろいろ双方で質問したりされてりして確認することが減る。無駄なことに浪費している、という感覚自体がストレス。

 

3.自分の意見をつくっておくこと

質問するときに、漠然と「どう思うか」みたいな聞かれ方をすると、「?」となるときがある。どう思うかと言われても、それは前提や求められる内容によるだろ、みたいな。
(そういえば、スポーツの試合後のインタビューでもよくあるよね。「今日の試合の感想をお聞かせください」とか。当たり前のようになってるけど、正直何を聞きたいのかさっぱりわからない、といつも思ってしまう。)

議論に必要なのは根拠。「なぜそう考えるのか」という根拠が必要になる。上司の意見を聞くのは大切かもしれないが、最終的なゴールは良い解決策を導き出すことだ。その目的を達成するための議論が必要だ。

だから、「こういう理由から、自分はこう考える」という主張が必要になる。自信がないかもしれないが、一応つくる。意見をつくると、また自分がそれを根拠とするのが妥当か考えるようになるし、もし自分では気づけなければ、上司が指摘してくれる。これが議論。

上司から見ると、端的に自分の意見を理由を含めて説明してくれる人が好き。思考プロセスをたどることができれば、考え方の癖とか改善が必要な点にも気づくことができる。自分の意見を持たずに聞く人は、「こいつ、どこまで考えてるんだからさっぱりわからん」的なことになってしまう。

 

ここらへんのことは新人の頃から叩き込まれることが当たり前だと思ってたんだけど、違うんだろうか。違う業界で働いたことないからなあ。

ちなみに、論理的なコミュニケーションを基本とするけど、感情は同じぐらい重要視したいと思う今日この頃。やはり論理だけでは割り切れないものがあるし、人のモチベーションや関係性は、感情によって形成される部分が大きいのも事実だと感じることも多い。